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2006年2月

2006年2月25日 (土)

『プロ論』

『プロ論』(B-ing編集部)を再読。有名人が、自分の仕事について語った本。「会社で頭ひとつ抜け出したいとき」「やりたい仕事が見つからないとき」「働くことがイヤになったとき」などの項目に分かれているが、内容とその項目はそれほどリンクしていない。まぁ全体を通じて、「成功者たちの仕事観がつかめる」という感じ。出版が2004年12月だから、まさにIT関係の新ビジネスマンたちの話が満載!!と思いきや、意外と楽天の三木谷社長ぐらいしか載っていない。2000年ぐらいからの「B-ing」の巻頭特集をまとめたものだから、多彩な人物構成になっているのだ。全部で50人ぐらい。中には、井筒監督や笑福亭鶴瓶師匠、和田アキコさんの話などもあって、近頃のビジネスマンが特に聞きたい話でないとは思うが、そこらへんのゆるさやバラつきが逆によかった。「サラリーマンをずっとやっていくことのほうがリスクなんだ」「外国では転職経験のない人は能力の低い人」などと、転職、転社をやたら奨励しているのはB-ingの特集だからでしょう。ただ、この時代に、仕事をしていくことの意味や価値は、ひと昔前と大きく変わっているのは確かだから、なんらか「働くこと」を考えるきっかけになる本ではありました。

PS その後『プロ論2』が出ていることを、書店で発見。そちらには、やっぱり、IT系の社長とか、たくさん出ていました。

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久々に「コムダビチュード」

とある制作プロダクションから、うちの会社に出向していたプランナーの送別会があって、何年ぶりかに「コムダビチュード」へ行った。5年ぶりぐらいだろうか?前に行ったときは、中目黒の「新進気鋭のフレンチ」ということで、いろいろな雑誌で取り上げられていたが、最近はマスコミへの露出があまりないように思う。東京は新しい店が、次から次へと出てきているから、「コムダビチュード」ほどの有名店ですら苦戦してるのかも、と思ったが、予想に反して店は大盛況であった。料理を食べて納得した。「ブーダン」と「金目鯛」と「子羊」をたべたのであるが、大胆さと繊細さが、非常にいい感じで融合しているような気がした。以前行った時は、シェフの男らしさ、大胆さが際立ちすぎて、しかも前菜2皿、主菜2皿食べたものだから、満腹で苦しくなった記憶がある。自分はどちらかというと、フレンチでもイタリアンでも繊細な料理が好きなので、以前の記憶で言うと、「コムダビチュードはちょっと違うかな」という印象が残っていたが、5年ぶりの再訪で印象が変わった。特に「ブーダン」「子羊」素晴らしかったです。サービスも安定しているし、「また行きたい店」のひとつになりました。

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2006年2月19日 (日)

『サザエさんと株価の関係』

長風呂して読書。

本日読んだのは『サザエさんと株価の関係(行動ファイナンス入門)』新潮新書。サザエさんの視聴率や月の満ち欠け、梅雨や猛暑、プロ野球の本拠地の移動や観覧車の数など、人の心に作用する様々な要因と、国や地域の景気や株価の変動とに、相関性があるかどうか(「行動ファイナンス」というらしい)を、綿密?な調査をして裏づけをとり、「やはり経済とは人間ナリ」と、語った本である。先週読んだ『下流社会』とも共通しているのは、著者の仮説に基づいて調査やデータを組み立て(たぶん)、仮説を証明する結果だけを報告している(たぶん)点である。だから、面白くないわけがない。面白そうな仮説を立て(大きなウンコをした日は、株を買いたくなる!みたいな!)、それを調査やデータで検証していくのである。しかも、本に仕立てていくときには、「思いつきなんですけどね。ハハハ」などとは一切言わずに、「ここに面白いデータがある…」みたいな書き方をするものだから、皆「ほほお…」と関心するわけである。僕はデータの客観性を活かした、最近流行りの社会学系本を「嘘っぽ!」なんて全く思わない。むしろデータが持っている客観性を活かして、世の中の新しい流れをもっとえぐりだしてほしい、と思っている派(56%)です。バックデータ的社会学系本。売れてるようです。

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『成功する経営 失敗する経営』

江口克彦氏の『成功する経営 失敗する経営』を読んだ。3年ほど前に読んだ本だが、なんとなくまた読みたくなったのだ。江口氏はいわゆる、経営の神様松下幸之助門下で、PHPの社長をやった人。この本でも、松下流の「人」を大切にする経営を説いている。経営書として、特に目新しいことを書いているわけではない。実は3年前に読んだとき、「なんか古いな」と感じた記憶がある。近頃の日本のビジネスマンは、「ゲーム感覚で仕事」し、「成果こそが重要」で、「会社は踏み台」で「大金もちになる」ことが目標。それに比べ、松下流の「経営は人」「信頼する経営」「着実な経営」みたいな考え方に、古さを感じたのだ。しかし再読してみて、ここに書かれていることこそ、まずは経営の基本だなぁという感じがした。会社といっても、人間がやっているのだから、つきつめれば「経営論は人間論」。つまり会社というものは、人を大切にする「人間論」がまずあって、そこに時代なりの新しい経営感覚や、経営手法を付加していかなければいけないのだ。ここに書かれているのは決して「古さ」ではなく、「本質」なのだと思った。こないだ『ライブドア なんだこの会社は?!』という本を読んだときに感じた薄ら寒さは、「成果」と「報酬」の二元論で、会社が成り立っている寒さだったんだ。「人」が欠落したとき、会社という生き物はおかしな方向に進むのだ。うちの会社は大丈夫だろうか?

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2006年2月18日 (土)

「シジミのしょう油漬け」と『容疑者Xの献身』

木曜日、台湾から帰りました。

今回の出張はCM撮影でした。先週の土曜日に出発して、まるまる5日間毎日撮影!!というハードスケジュールでした。しかも現地で、激しい下痢と発熱に見舞われダウン。台北の病院に担ぎ込まれました。倒れた前日、「シジミのしょう油漬け」をたらふく食べたので、それが原因とも言われましたが、帰国してその話をしたところ、「ノロウイルス」だろう、とのことでした。自分は詳しくないのですが、免疫力が低下している人が、カキなどの二枚貝を食べると発病するらしいです。ネットで調べたら、まさに症状が「ノロウイルス」による症状そのものでした。台湾出張は過去に何度も行って、「シジミのしょうゆ漬け」を食べていたので甘く見ていたのですが、ここ数ヶ月間の仕事の忙しさで、体力が落ちていたことが発病した原因でしょう。今度台湾に行っても、もうシジミは食べられませんね。

出張中、というかノロウィルスで倒れている病床で東野圭吾の『容疑者Xの献身』を読みました。出張ということで成田空港で買った本でした。普段僕は、推理小説というか、小説自体あんまり読まないので、「2006年直木賞受賞」という帯文がなかったら、きっと、というか、絶対にこの本を買わなかったでしょう。台湾の病床で読み出して、あっという間に読みきっちゃった、という印象。全体的には、物語にぐいぐい引き込んでくれたので、「おもしろかったぁ!」なのだが、小説の最期、事件の解明が「意外とあっけないなぁ」とも思いました。読んでいる途中で、「容疑者Xのトリック」に気づいてしまったせいかもしれません。そのことに気づくのと、気づかないのとでは、この小説に関する感想が大きく違うのではないか。でも、たまにはこういった推理小説にどっぷり浸ってみるのも悪くない。ノロウイルスで激しい下痢はしていたが、一瞬いろいろなことを全部忘れてのめり込めたのでした。

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2006年2月10日 (金)

西麻布「叙々苑」「十々」

本日、午前4時帰宅。

昨夜、編集スタジオにて西麻布『叙々苑』の焼肉弁当をいただく。出前で持ってきてくれるお弁当の中で、一二を争う有名実力派弁当が、このお弁当である。広告業界の住人は、ほとんどの人がこのお弁当を知っているはずだ。もし一瞬思い浮かばない人も、あの「シャカシャカ振って食べるサラダ」がついてる焼き肉弁当、と言えば、「あーあー」と思い出すはずだ。本来スタジオは密閉された空間だから、本来はキムチつきの焼肉弁当など、敬遠すべきものだが、そういったことすら、忘れさせる力のある弁当でなのだ。『叙々苑』の焼き肉弁当、みんなで食べれば臭くない。いや、実際は相当臭い。しかし、うまい。『叙々苑』に隣接する、焼肉『十々』もすごくうまいので、続けて書こうと思ったが、すごく眠いのでまた明日。あさってから、台湾に出張です。

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2006年2月 5日 (日)

月刊『BOSS』

只今、深夜1時。

さっきまで長風呂しながら、「時代を読み取るサクセスマガジン『BOSS』」を読んでいた。「時代を読み取るサクセスマガジン」だからといって、「俺もサクセス!!」と、毎号買って熟読しているわけでもないのだが、このなんとも言われぬ表紙のデザインがコンビニですごく目につくものだから、たまに購入してしまう(1冊800円は痛い!)。特集のほとんどのページが、経営トップとのインタビューで構成されていて、この編集者が、経営トップと強い繋りがあることがわかる。この雑誌は(株)経営塾という会社から出版されていて(僕は全く知らない会社だったが経営者の間では有名なのかも)、ホームページを見たところ、経営者や有識人を招いての勉強会を開いたり、コンサル業務などもしている歴史ある会社のようだ。『ダイヤモンド』や『東洋経済』など、メジャーな経済雑誌を読むことはほとんどないが、『BOSS』だけは、なんとなくとっつきやすいもので読んでしまう。かなりざっくりとした特集テーマがあって、あとは経営者のお話が続く。編集方針として『人間』にフォーカスを当てていると言うとおり、経営者の人となりが感じられる中身である。日本の巨大企業のトップの人間くさい話は、わりと面白く読めちゃう。最近は、IT関係の若い経営者の動きにばかりスポットが当たって、こういった成功したメジャー経営者の話がなかなか聞けないので、『BOSS』には頑張ってほしい。なんか『BOSS』の広告みたいになってしまいましたが。

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2006年2月 1日 (水)

『下流社会』

午前2時30分帰宅。

今更ながら、『下流社会』を読み出した。仕事柄、この本の内容はなんとなく知っていたものの、実際読んでみて(まだ数十ページだけれど)、さすがベストセラーになる本だけのことはある、と思った。なにしろ、論旨が明快。わかりやすい。そして、発見がある。そしてそして、最大のポイント。それは、著者が言いたいことが、いちいち腑に落ちる。共感できるのである。「わかるわかるそういう感覚。時代的には、そうだよなぁ」って思ってしまう。たぶん著者は普段、普通に生きていて感じたことや発見を、まず『お話』にしているはずだ。その『お話』がまずは面白い。「わかるわかる」なのだ。そしてその『お話』を、都合のいいデータで裏づけしているはずなのだ。データを読み込んだ、社会分析的な体裁になってはいるが、本来的には、著者の感覚的なもの、仮説的なものでできているのだ。だからこそ、読んでいて面白い。うちのマーケティングスタッフと仕事していて、優秀だなぁと思えるのは、まさにこういうタイプ。優秀な彼らは、「雑感」や「仮説」が面白いのだ。分析やデータに頼りすぎ、とかロジカルに積み上げすぎのタイプは、「共感できない=わからない」ことが多い。つまりは、マーケッターに必要なのは、『ヒトとしてのセンス』だったりするんですかね。

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