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2006年2月19日 (日)

『成功する経営 失敗する経営』

江口克彦氏の『成功する経営 失敗する経営』を読んだ。3年ほど前に読んだ本だが、なんとなくまた読みたくなったのだ。江口氏はいわゆる、経営の神様松下幸之助門下で、PHPの社長をやった人。この本でも、松下流の「人」を大切にする経営を説いている。経営書として、特に目新しいことを書いているわけではない。実は3年前に読んだとき、「なんか古いな」と感じた記憶がある。近頃の日本のビジネスマンは、「ゲーム感覚で仕事」し、「成果こそが重要」で、「会社は踏み台」で「大金もちになる」ことが目標。それに比べ、松下流の「経営は人」「信頼する経営」「着実な経営」みたいな考え方に、古さを感じたのだ。しかし再読してみて、ここに書かれていることこそ、まずは経営の基本だなぁという感じがした。会社といっても、人間がやっているのだから、つきつめれば「経営論は人間論」。つまり会社というものは、人を大切にする「人間論」がまずあって、そこに時代なりの新しい経営感覚や、経営手法を付加していかなければいけないのだ。ここに書かれているのは決して「古さ」ではなく、「本質」なのだと思った。こないだ『ライブドア なんだこの会社は?!』という本を読んだときに感じた薄ら寒さは、「成果」と「報酬」の二元論で、会社が成り立っている寒さだったんだ。「人」が欠落したとき、会社という生き物はおかしな方向に進むのだ。うちの会社は大丈夫だろうか?

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