『プロ論』
『プロ論』(B-ing編集部)を再読。有名人が、自分の仕事について語った本。「会社で頭ひとつ抜け出したいとき」「やりたい仕事が見つからないとき」「働くことがイヤになったとき」などの項目に分かれているが、内容とその項目はそれほどリンクしていない。まぁ全体を通じて、「成功者たちの仕事観がつかめる」という感じ。出版が2004年12月だから、まさにIT関係の新ビジネスマンたちの話が満載!!と思いきや、意外と楽天の三木谷社長ぐらいしか載っていない。2000年ぐらいからの「B-ing」の巻頭特集をまとめたものだから、多彩な人物構成になっているのだ。全部で50人ぐらい。中には、井筒監督や笑福亭鶴瓶師匠、和田アキコさんの話などもあって、近頃のビジネスマンが特に聞きたい話でないとは思うが、そこらへんのゆるさやバラつきが逆によかった。「サラリーマンをずっとやっていくことのほうがリスクなんだ」「外国では転職経験のない人は能力の低い人」などと、転職、転社をやたら奨励しているのはB-ingの特集だからでしょう。ただ、この時代に、仕事をしていくことの意味や価値は、ひと昔前と大きく変わっているのは確かだから、なんらか「働くこと」を考えるきっかけになる本ではありました。
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PS その後『プロ論2』が出ていることを、書店で発見。そちらには、やっぱり、IT系の社長とか、たくさん出ていました。
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