『ウェブ進化論』
深夜1時、台湾出張から帰還。久々の更新。
昨日から台北に出張に行って来た。一泊二日の強行スケジュール。先々週、台湾で撮影したCMフィルムを編集、仕上げしたものを試写してきたのですが、お得意先に大変気に入ってもらい、よかったぁ。一泊二日の強行軍で、台北まで行ってきた甲斐もありました。
その出張の飛行機内で読んだのが、梅田望夫さんの『ウェブ進化論』。一部の書店では、もはやベストセラーになっているようですが、そりゃ売れるわけです。はっきり言って、この本は凄いです。何が凄いかっていうと、ネットがもたらした社会や意識の変化や、これから早晩起こるであろう大変化を、誰にでも理解できるように、的確な文章で、しかも数多くの興味深い事実に絡めて書ききっている。難解なシステム論に逃げるでもいなく、哲学的な抽象論に入り込むでもなく、少しネットに興味がある人なら誰にでも分かるように書いてくれている。しかも、シリコンバレーに長年住んでいるものだから、ビビッドなITの栄華盛衰を目の当たりにしてきたリアリティがある。グーグルの社員たちが総じて、「ネットという人格」を信じている話や、「グーグルマップス」のAPIが発表されて一週間で「はてなマップ」が出来上がった話、「ロングテール」が実は「売り上げの半分」ではなく、「1/3」だった話などなど、今まさに知りたい話が満載なのである。まだ全部は読了してないのだが、自分もネット社会の変化を、広告クリエイティブの変化に絡めて語ったりする機会があるので、これ系の本をよく読むのですが、最近の中でダントツの内容でした。ネットがもたらす変化を、これほどまでに深く、説得力を持って語った本は、いままで無かったのではないか、と思われます」。
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