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2006年8月

2006年8月19日 (土)

「この企画、面白い?」

近頃の企画会議。「この企画、面白い?」的な発言が増えたように思う。「増えた」というか、昔の企画会議に戻った感じ。昔の広告代理店のクリエイティブの会話は、「面白いかどうか」がすべてで、マーケのスタッフに「ブランド規定とちがうんですけれど…」などと言われても、「だって、面白くないじゃん!」みたいな、全くかみ合わない反論をして、マーケスタッフに閉口されたりしたものだ。さらに「○○チャン、これ面白いねぇ」の「チャン呼ばわり」が、クリエイティブの軽薄ムードを加速させた。その後さすがに「ちゃんクリエイティブ」は姿を消したが(まだいるか?)、その後、この10年ぐらいの間、多くの会議室で交わされたのが、「コンテ、こういう感じですかね?」「こういう感じなんじゃないの」みたいな会話。マーケも、「こういう感じだと思います」と言えば、営業も「じゃぁ、こういう感じで!」みたいに「こういう感じ」の連鎖を生み、それだけならまだしも、プレゼン直後、得意先すら「こういう感じだと思います。違和感ありません」みたいなことになって、スタッフ一同「よかったね」って。乱発される「こういう感じ」の本質はなんでしょう?それは、自分たちの考えた案が、「ブランド規定に合っているかどうか」が、僕たちの業務の重要ポイントになっていた、ということなんですね。僕たちはここ10年間ぐらい、やたらと「規定するブランディング」をしまくっていた。しかも、「ブランド規定」をそのままクリエイティブしちゃうものだから、はっきり言って面白くもなんともない広告が量産されちゃったのだ。初めて会った人が、「私はこんな人間です」と自己紹介しても、そんなに不思議なことではないけれど、同じ人が「こないだは、こう自己紹介しましたが、こないだとはここがこう違ってます」「こないだは、ああ言いましたが、あの人とはこう違うんです」って、会う度ごとに微妙に違った自己紹介され続けるのもねぇ。で、今は広告の役割が「体験させるブランディング」にシフトしつつある。ある程度の自己紹介が終わったら、レストランでも遊園地でも連れて行って、自分がいかに好ましい人かを感じてもらうわけだ。でもって、今はその連れて行く場所が、昔と比べてたくさんあって、どんなコースで楽しませて、より深く好きになってもらうか?が勝負の分かれ目、になっている。まさに、Engagement(婚約)にたどり着くために、あの手この手を駆使するってこと。長文になりそうな予感がするが、仕事に行かなくちゃいけないので、続きはまた今度。

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2006年8月18日 (金)

「誰も信じてくれない…」

仕事が忙しくって、なかなかエントリーできません。今週末はなんらかアップしたいと思っています。で、昨日いきなりアクセス数が急増し、びっくりしたのですが、「誰も信じてくれない本当にあった不思議な話」さんが、(資生堂「TSUBAKI」のテレビCMと広告深夜族)なるエントリーで、我がブログを紹介してくれていました。以下「誰も」さんからの記事抜粋です。「書いているのは博報堂の大先輩ですが、僕は残念ながら仕事を一緒にする機会がなく、その哲学者的風貌と重量感のある体型から近寄りがたい人なのだろうと勝手に思っていました。しかしブログを読んで長年持っていたイメージが覆ってしまった。意外と軽い・・・・・(あ、これ無茶苦茶ホメてるつもりです!)。」

ありがとうございます。

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2006年8月10日 (木)

『広告9月号』

『広告9月号』は、「メディアはどこへいく?進化する情報生活」ってことで、巻頭に『ウェブ進化論』の梅田望夫さんのインタビュー。面白かったのは、『ウェブ進化論』を読んだ人たちの反応。「配る人」「泣く人」「怒る人」がたくさんいた、という話。新書だし、ビジネス関係書だし、フツー泣かんでしょ、なんですが、僕も「泣く人」の気持ちがすごくわかった(さすがに泣かなかったけれど)。僕が読んだのは台湾出張帰りの飛行機の中だけれど、機内で相当興奮して、飛行機の小さな窓から夕景の幕張方面を眺めながら、、「フー」とか鼻息荒くしたものだ。成田に着いた直後、約束があったので、浅草で小学校の先生をしている友達と酒を飲んだのだが、小学校の先生相手に「これから、時代は大きく変わる。教育も変わらなくちゃいけない!!」「今の子供達を、我々は教育することができるのか?!」みたいなことを、熱く語った(半分カラミ?)記憶がある。友人の先生は、「???」な感じだったけれど、確かにこの本によって、自分のエモーショナルな部分を、激しく触られた感覚があった。インタビューで梅田さんが語っているが、「これから起きることが嬉しくて泣く人」と、「そんな将来に絶望して泣く人」の2種類いる、と。僕は今44歳だし、そういう意味では明らかに「こっち側の人」だし「トラディショナル系」なわけだれど、どっちかって言えば、「嬉しくて泣く人」かなぁと。これから広告業界で起きることに対して、僕自身は今、これまで以上にワクワクしてドキドキしてる。どうせ変わっていくのなら、変化の最前線にいたいと思っている。「やったろーじゃねーか」みたいな。あ、そうなんですね、この感じ。インタビュー読んで思い出したけれど、『ウェブ進化論』の背景を貫いている「オプティミズム」、楽観主義ですね。これが、僕のエモーショナルな部分を刺激したのかもしれない。ウェブのバーチャルな世界や、ウェブによって大きく変わっていく現実世界に、「楽観主義で向きあうことで、素晴らしい世界を生みだそう」と。「つながりあうすべての人は、みんないい人なんだ」とか、「これからの子供達は、きっとすごいことをやってくれるだろう」とか、「オプティミズムこそが世界を変える」みたいな、そこいらちょっと「宗教な感じ」あるかもね。「泣く人」や「配る人」が出るのも、わかりますね。

インタビューの紹介が長くなってしまいましたが、『広告9月号』は、今知りたい「メディアの変化」や「ネット関連」の特集です。「梅田望夫」「WEB2.0」「中村勇吾」「ポッドキャスティング」「SNS」「アルファブロガー」「通放融合」「engagement」「ドンシュルツ」…そろそろ他人に聞きずらいキーワード満載です。

PS:「オシムジャパン」勝利!おめでとう!あの戦力で、2-0の完勝。相手が相手ではあれ、素晴らしい船出!だったらしい。昨晩は、打ち合わせで全然観戦できず。うーむ、会社で代表戦の時間には、打ち合わせを入れない法律をつくろう、と思う。

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