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2006年9月10日 (日)

『POST-OFFICEワークスペース改造計画』

『POST-OFFICEワークスペース改造計画』著=岸本章弘 仲隆介 中西泰人 馬場正尊 みかんぐみ TOTO出版

僕は入社以来20数年間、あんまりオフィス空間なんて意識せずに、仕事をしてきました。会社から与えられた机や椅子(ねずみ色!!)に座り、殺風景な会議室やPルームで、なんの疑問も持たずに、日々企画したり、会議したり、ボーっとしたりしてきたわけです。まぁ、クリエイティブの人間のデスクなんて、地机が全く見えないほど汚くて、会議だって、いつ終わるのかわからない「無限地獄」なのだから、オフィス空間への意識なんて、あるほうが不思議だったわけです。で、この本。写真やイラストが一杯で、あんまし文字数も多くないので読んでいるのですが、これが相当面白い。基本的には、新しいオフィス空間デザインや、オフィスツールなどのアイディア満載の本なのですが、そういったデザインの前提になる、「これからのワークデザイン」への言及が、特に面白い。「仕事をする」ことの意味を再考し、その意味性の変化に着目して語っているから、僕のようなデザイン不感症の人間でも読めるんですね。大きな視点で言えば、人間の時間感覚。「かつては「『円環時間』が人々の働き方のリズムを作り出していた。1日や四季が繰り返すように、時間は繰り返すものであった。(中略)それが、近代化の過程で、『円環時間』から『直線時間』に推移する。直線上を先に進むことに価値が移り、急ぐと言う概念が生まれ、スピードが価値を生むようになる。(中略)前に進むことを重要視するあまりに、仕事のクオリティが置き去りにされていることを問題にしている。(中略)自分のやりたい方法でクオリティの高い仕事を目指す方向に、少しずつシフトすること、これが新しい豊かな社会構造を生み出していくことに繋がると思う」ホント、そうですよね。効率ばかり考えているオフィスのうすら寒い感じは、「いいものを生み出す」環境とは程遠いわけです。あと、こんなことも書かれています。「社会の価値観が、モノからコトへと変化し、知識が資産としての価値を持つようになった。その結果、仕事の内容も、知識や専門性が必要とされるナレッジワークに比重が移ってきている。より高度な知識を作り出すために、妥協点をさぐるネゴシエーションから、より高度な結果に導くコラボレーションが欠かせないものになり、外部の優れた専門知識をもっている人たちと、業種を越えてコラボレーションしなければ、多様化したニーズを満たせなくなってきている。多様化する顧客とのコラボレーションも不可欠だ。」全く同感です!広告業界が大きな変革期に入っていることは、みんな何となく感じていると思うけれど、日々の仕事の中にも、こういった変化が訪れているわけで、いち早く変化に気づいて、自分のワークスタイルも含めて考え直さないと、ヤバい感じがありますよね。「<働く環境>は与えられるものではなく、自分でコントロールし、デザインする対象になりつつある。自分で考えないと、仕事のクオリティが低下しかねない。そこで、<働く環境>を考えることが仕事の一部になり、仕事のプロとして、仕事のクオリティをサポートする<働く環境>を整えることが欠かせなくなってきている」「やり方の決まっていない未知の仕事に取り組む人ほど、ワークデザインが必要である。該当する方は、まず今日一日をどのように働くかを考えることからはじめてみてほしい。(中略)それらの作業を行う最適な場所はどこなのか考える。このようにして自分の働き方を総合的にデザインすることが、ワークデザインの始まりである。」と。

あ、そうだ。オシム・ジャパン、イエメン戦辛勝!!イエメン戦で辛勝っていうのが辛いけれど、いいんじゃないか!勝てばいいのよ、勝てば!!先週、サウジアラビア戦で敗北し、「負けてもいいんだ!!」と書いたけれど、今は勝っても、負けても、どっちでもいい。だって、絶対に方向性は間違っていないわけだし。僕は全面的にオシム・ジャパンを支持します!!

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コメント

コメントありがとうございます。僕も、阿佐ヶ谷に住んでいます!奇遇ですね。これからもブログのほうへ、遊びにきてください。笠井さんにも、よろしくお伝えください。

投稿: 広告深夜族 | 2006年9月14日 (木) 午前 04時29分

突然のコメント失礼致します。自分は阿佐ヶ谷に住む美術大学の生徒で、グラフィックを選考しています。
今日大学で博報堂に以前いらっしゃった笠井修二さんの授業が始まり、笠井さんの名前で検索したところ、こちらのサイトを見つけ伺いました。笠井さん自身も仰られていたこれからの広告のあり方など、興味深く大変楽しく見させていただきました。
1年生でまだまだスタートライン以前のラインにもいないような身ですが、この世界に関わって生きたいと感じました。
このサイトも覗いていきたいと思います。長文失礼致しました。これからもご活躍応援しています!

投稿: 匿名希望 | 2006年9月14日 (木) 午前 02時14分

ある意味、「クマジャパン!!」ですからね。高校サッカーみたいで、僕は好きです。試合中ベンチが何を考えているかがわかる、という点でも勉強になります。

投稿: 広告深夜族 | 2006年9月11日 (月) 午前 01時46分

オシムジャパンはともかく・・・、大熊ウルサイ!という人が多くて、東京ファンとしては悲しいです・・・。

投稿: アオアカ広告 | 2006年9月10日 (日) 午後 08時54分

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