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2006年9月24日 (日)

広告業界の課題

なんちゅうか、一週間ぶりの更新です。それにしても、忙しい一週間でした。午前3時前に、一度も帰宅出来なかったんじゃないかなぁ。でも来週からは、ちょっとペースがゆるくなりそうなので、ココロに溜まってること、いろいろ書こうと思っています。

そういえば先週の月曜日(敬老の日)に、某世界的なクリエイティブエージェンシーのCCO(クリエイティブのトップ)の方と、会食がありました。僕は、会食が終わってから仕事に行き、結局徹夜になっちゃって、その話をエントリーできなかったので、今日書きますね。

その方は、以前カンヌの審査委員長もしたことのある、いわゆる広告界の大物で、そういった人と会うってことで、僕もちょびっと緊張していたのですが、その人柄はとってもソフトで、僕も終始リラックスできました。そもそも、特別な議題のある会食ではなかったから、緊張する必要もなかったのですが、カンヌの表彰式の壇上にいる人(しかも委員長)なのかぁ、と思うと、スターを目の前にした「追っかけ」気分になるわけです。ハァハァ。その方は、変にエラそうな感じが全くなくて、一言一言言葉を選びながら、論理的にゆっくり話す。「自分の主張をバリバリする」感じではなく、「人の話をよく聞く」感じなんです。そういえば、広告業界の大物って、こういうタイプが多いような気がします。「人の話をよく聞く」感じ。日頃の仕事の中で培われた、業界特有の振る舞いかもしれません。

で、話はいろいろ多岐にわたったのですが、一番ココロに残っていることは、「みなさんの会社、メガなグローバル・エージェンシーの問題点はどんなことですか」という質問に対して、そのCCOはちょっと考えながら、「僕らはそれをポジティブに捕らえていますが、まさにこの世の中の変化に対して、広告はなにができるかという点です」と答えた。「そこにいる消費者は、今までとは違う消費者なんです。すでに変化してしまった消費者とブランドが、どう対話していけるか、が大きな問題です」僕は英語がからっきしダメなんだけれど、そのCCOの顔をニコニコしながら見つめて話を聞いている途中、”Dialogue”という単語だけが、ガツーン!と僕のココロに突き刺さってきた。”Dialogue”(対話)。そうなんだよね。今の時代、メッセージというより、大切なのは”Dialogue”(対話)なんだよな。それはネットのコミュニケーションでは端的なんだけれど、ネット以外の広告でも今まさに、効く、効かない議論があるけれど、ポイントは、”Dialogue”(対話)できているものと、そうでないもの、の差なのではないか、と思った。メッセージと、”Dialogue”(対話)とはなにが違うのか。意味の違い、というより姿勢の違い?まぁ、その辺に関しては、また日を置いて書いてみたいと思っているけれど…。CCOは、「消費者との”Dialogue”(対話)の効果的な方法を発見できたら、我われは一生楽できるでしょう」と笑っていた。カンヌなんかに行くと、海外の優れた仕事は、軽やかに世の中と”Dialogue”(対話)しているように思えるけれど、いやいや世界だって、同じような悩みを抱えて日々苦悶しているのだ。世界同時多発的に起きている変化は、まだまだその入り口に過ぎなくて、今後もっと大きな変化が訪れてくる可能性の方が高い。だけどどんなふうになろうとも、僕らに必要なことは、「今までにないやり方で、”Dialogue”(対話)する」方法を、考え続けることなんだろうな、きっと。

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コメント

お久しぶりです。メッセージからダイアログへ。
グサリきました。ただ伝えるだけじゃないダメなんですね。
対話という意味では、かわいいをつくる.comが成功してると思いました。

投稿: ナショー | 2006年10月12日 (木) 午後 08時29分

「メッセージ」から「ダイアログ」へ。
よいたとえ、ですね。

第9、おめでとうございます。
歓喜の制作室、ですね。

IBCも、負けないように、がんばりまーす。

投稿: インタラクリ | 2006年10月 3日 (火) 午後 11時28分

コメントありがとうございます。やはり、バサッと斬られちゃいましたね。血ドバーッです。「一般的なH人」として、言われていることはわかるのですが、「過去の過ち」?を、今更どうこう言ってもしょうがないし、結局はコミッション体質が染みついたこの会社で、個人個人が、この先どう危機感を持てるかがすべて、だとと思うわけですよ。タカヒロさんのコメントは、「広告業界への激」(Mediolojic.comのいつかのエントリー)ということだったので、「言われているうちが、花」だと思って、ぼちぼちやっていこうと思います。

投稿: 広告深夜族 | 2006年9月24日 (日) 午後 02時49分

Hに在籍していたころから、ずーーっとしていた話なんだけれど、ようやく、一般的なH人の中で、認識されはじめたんでしょうかね。あの頃は耳を貸してくれる人少なかったしなあ。だから優秀なインタラクティブ局員は多数、脱博してしまったんでしょう。

広告業界の課題というよりも、Hの課題は、そうした過去に自分の会社が犯してしまった過ちを認め、それが再び起こらないようにするためにどうするか、が先だとおもいますけどね。

投稿: タカヒロノリヒコ | 2006年9月24日 (日) 午前 08時35分

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