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2006年10月16日 (月)

ガクのこと

水曜日の朝、8年半一緒に暮らしていたゴールデンレトリバーのガクが永眠しました。死因は脳腫瘍で、7月半ばに体に変調をきたしてから、3ヶ月ほどで逝ってしまいました。夏ごろ「なんか変だな」と思ったのは、散歩中に止まって動かなくなったことです。「自分が行きたい方向(道)を、主張しているのかな?」とか、「まぁ、犬の8歳といえば、人間で50歳から60歳だしね。頑固になっちゃったのかも」と思ったのですが、単純な老化現象でもなさそうだった。散歩中、以前より呼吸が速く、なんか苦しそうなんです。獣医さんにみせると、「腰の骨に痛みがでて歩けないのでは」という所見でした。「老犬は、こういった病気と一緒に生きていかなければ」と言うことだったのですが、しかし、ガクの変調は散歩中だけでなく、家の中でもおきてきた。壁に向かって動かなくなっちゃったり、長時間座らないし、寝ない。そのうち、「クーン、クーン」と、苦しそうに鳴くようになったのです。「なんかおかしい」といことで、獣医を変えて診てもらったところ、「MRI」を撮ることになり、その日のうちに、脳下垂体に悪性の腫瘍が見つかった。しかも場所が悪く、手術しても回復する可能性は限りなく0%に近く、手術することで死期が早まる可能性が高いという。僕らは悩み、獣医さんとも相談し、ステロイド剤で病状をできるだけ押さえ、あとはガクの生命力に任せることにしました。3ヶ月の間、ガクは一生懸命生きようとしていましたが、それ以上に病気の進行は早く、37kgほどあった体重も、27kgほどに減っていました。先週あたりからは、全身の筋肉が落ち、体を支えることも難しい状態になっていました。そして、火曜日の深夜に帰宅し、ガクの様子をみると明らかに具合が悪く、呼吸も弱い。あ、もう長くないな、と思った僕は、朝までガクのそばで一緒に寝ました。朝6時半ごろ起きると、ガクの呼吸はほとんど弱まっていて、心臓の鼓動もか弱い状態でした。家族がみんな起きてきて、口々に名前を呼ぶ中で、ガクは静かに逝きました。本当に静かに、文字通り眠るような最後でした。10月11日(水)6時56分。まるで家族が起きてくるのを待っていたかのようにして、みんなに囲まれて逝きました。

ガクは本当に賢い犬でした。目と目の間に、縦に毛の筋が入っていて、調教師さんに言わせると、これは「ボス犬」の印、ということでした。調教中、一斉に餌の時間になるのですが、「ガクは、子犬なんかが餌を食べ終わるまで待っていて、みんなが食べ終わってから食べた」と、調教師さんが言っていました。僕は、その話が本当に誇らしかった。大型犬はみんなそうなのかもしれないけれど、ガクは、他者をいたわるココロのある犬であったことは確かです。調教中も、(自分がねむくても)子犬とずっと遊んであげていた、と言います。家族で散歩していても、子供たちのことを気にして(守ろうとして)、子供たちの居場所を確認しながら、散歩する。そんなことしながら散歩しても、つまらないだろうに。自分がしたいことをすればいいのに。僕なんかはそう思うのですが、ガクは死ぬまでずっとそうでした。人間だって、自分より相手のことを考えるのは、すごく難しいことです。でも、「自分よりも相手のことを考える」ガクの行動や気持ちが、少なくとも我が家の子供たちにとって、大きな影響を与えてくれたと思います。僕ら家族はガクから、本当に大きな贈り物をもらったと思っています。

今日、府中市の慈恵院で、ガクと最後の別れをしてきました。

(水曜日、木曜日と急遽休みを取ってしまい、みなさんに大変ご迷惑をおかけし、本当に申し訳ありませんでした。今週から頑張ります。)

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コメント

今日始めてやってきて、ガクくんのこと知りました。
知らなかったとはいえ、昨日、無神経にうちのワンコのこと話しちゃいましたね。ごめんなさい。
自分が反対の立場だったらと思うと、やりきれません。
ガクくんのご冥福をお祈りいたします。


投稿: mach | 2006年10月27日 (金) 午後 12時31分

私も、15年一緒だった犬が永眠してしまったので、お気持ちが凄くわかります。最後のほうの状況も、全く一緒です。死というものは、順番に、誰にでも訪れるものと、頭でわかっていても、理解して受け入れるのは難しいものですね。

投稿: ナショー | 2006年10月18日 (水) 午後 06時13分

いつも読んでいるだけなのですが、
ガクくんは本当にすばらしい犬だったことが、
この記事を読んで、すごく伝わって来て、
思わず初レスしてしまいました。

小さな者、弱気者を見守るなんて、なかなか思っても出来ない事です。
私もガクくんの強さを見習いたいです。

また、ガクくんは「広告深夜族」家に大切なことを教えてくれたと思いますが、みなさんの家族の一員として、深く愛されていた事は彼にとっても幸せな一生だったと思います。

ご冥福をお祈り致します。

投稿: おしらちん | 2006年10月18日 (水) 午後 05時27分

このブログへのコメント以外にも、励ましのメールをたくさん頂き、恐縮しております。僕はもう立ち直って、元気に仕事に復帰しております。みなさま、あたたかいお言葉、本当にありがとうございます。

投稿: 広告深夜族 | 2006年10月17日 (火) 午前 03時44分

長年連れ添った相棒を失うということは、
本当にツライことだと、お気持ちお察しします・・

我が家も過去に3匹ほど飼っていた事があるのですが、
不思議なことに3匹とも、「まるで家族が全員揃うのを待っていたかのように」眠っていきました

忠犬ハチ公じゃないけれど、飼い主達の顔を見るまであきらめきれないのだと思います

それほどまでに、飼い主の事を愛して止まないのだと思います

今まで愛し愛されてきた家族の顔を見て、最後にホッと安心するんじゃないでしょうか

ブログを読ませて頂き、我が犬達の思い出が蘇り、書かずにはいれなくなりました
ながながと失礼致しました

ご冥福をお祈りいたします

投稿: 読者a | 2006年10月17日 (火) 午前 03時01分

藤井様
だめです、泣いてしまいました。
絶対にガク君は家族が集まるのを待っていたと思います。

元気出して下さいね。


投稿: 小林 | 2006年10月16日 (月) 午後 02時40分

ガクくんのご冥福をお祈りいたします。
書き込みを読んでいたら、涙が落ちました。

ガクくんはいつまでもそばにいるんだと思います。
だから、どうか気を落とさないで、
ガクくんとの思い出を大切にしてあげてください。

投稿: アオアカ広告 | 2006年10月16日 (月) 午前 10時27分

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