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2007年1月 7日 (日)

長風呂して2冊

ゆっくりしたお正月も、あと少しで終わる。明日は、ちょっとした企画書を書かなくちゃいけないし、長風呂して本を読めるのも、今日まで、ってことで、2冊。

『アメーバ経営』 稲盛和夫著 日本経済新聞社

日本を代表する経営者稲盛和夫氏が、会社経営について語った本。ご存知のとおり、稲盛氏は、京セラやKDDIの創設者であり、京都パープルサンガのオーナーでもありますね。氏が言う「アメーバ経営」とは、会社の組織を最小単位に分割し、それぞれの組織が利益を上げるよう、各アメーバに経営判断を任せるという、今で言う、事業部制に近いカタチを、昭和60年代から始めていたらしい。きっかけは、当時燃え盛っていた労使紛争。使う側、使われる側、という線引きが嫌で、社員全員で会社を大きくしたい、という思いからこの「アメーバ経営」を考え出したという。いまでこそ、事業部制なんてあたりまえだけど、昭和60年代なんて、すべて「労使」という概念で語られていた時代だから、この自立組織「アメーバ経営」は、相当ぶっ飛んだ考え方だったに違いない。「アメーバ経営」の結果、組織が自発的に利益を上げるようになった、若くて優秀な経営者が生まれてきた、社員全員のモチベーションが高まった、という。驚いたのは、そのアメーバがどんなにいい成果を出しても、短期的な報酬は出さなかったという点。成果主義を否定してるんですね。普通、事業部制でもなんでも、成果に対する責任と報酬はセットだと、僕なんかは思うんですが、稲盛氏はそうじゃない、と。「成果主義を採用すれば、当初は(頑張ればボーナスが増える)と組織が活性化するように見えても、数年も経たないうちに、恨みや妬みによる人心の荒廃をまねいてしまうでろう」と書いています。ライブドア事件あたりまであった、「成果主義こそすべて」のような風潮に対する名経営者の意見は、貴重です。

『新しい教科書6 広告』 監修天野祐吉 

広告の歴史、広告の仕組み、広告をつくる人たち、メディアの紹介、のような章立てになっています。教科書ですから、基本的なことが書かれています。さすがに、僕も広告業界に20数年いますから、「知らんかったぁ」ということは少ないけれど、じっくり読むと、今業界で活躍している人たちの、気分がわかります。それにしても、この本に登場するほとんどの人が、うちの会社を辞めた人達。むむむ。あ、こないだ、あるコピーライターの送別会で、「うちを辞めた人たちは、みんな成功しています。○○くんもきっと成功するでしょうが、あんまり派手に成功すると、若者がみんな会社を辞めちゃうんで、○○くんには、あまり成功してほしくないです」と挨拶したところ、会場全体にヒヤッとした空気が流れました。

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コメント

コメントありがとうございます。ブログ再開いたしました。いろいろあって、お休みしておりました。引越し予定はありません。

投稿: 広告深夜族 | 2007年3月11日 (日) 午後 07時25分

こんばんは。
最近すっかり更新がご無沙汰でさびしい限りなのですが、どこかへお引越しとかされているのでしょうか・・・?
お忙しいとは思いますが、楽しみにしていますので、またぜひ日々更新を!

投稿: 東京右往左往 | 2007年3月 4日 (日) 午前 02時15分

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