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2007年3月11日 (日)

『広告会社は変われるか』

ブログ再開します。仕事も少し落ち着いてきたし、いろいろあったけど、再開します。

『広告会社は変われるか』藤原治 ダイヤモンド社

昨年12月まで電通総研社長で、常務執行役員だった藤原氏が「ネットとメディアの融合の先に存在する世界が…10年先の企業の変貌や消費者の変貌…広告や広告会社の革新も…その鳥瞰された未来図は、革新的変化を伴うため、広告会社にとっては決して快いものではなかった…なにしろ過去営々と築いてきたビジネススキームが崩れるかもしれない…現場に混乱を招くと彼は言う…そろそろ肩書き人生を終わりにしよう…電通の禄を食みながらは出せない…役員定年を数年残して社長に辞表を提出し…」そして出版したのが本書である。36年にわたって勤め上げた会社と、藤原氏との間に何があったかを知ることは出来ないが、会社に対して何か強く言いたいことがあったことは推測できる。本のタイトルが「変われるか」であるのは、示唆的である。電通や広告業界の歴史から、海外のエージェンシーとの違い、メディア、広告主、消費者の変化、広告会社の経営者論など…内容は多岐に渡るが、すべては2011年のネットとメディアの融合によって、広告業界に訪れるターニングポイントに焦点を絞って語っています。いや、ものすごく勉強になりました。世の中ではいろいろ言われていますが、ヤバイなという感覚はあっても、自分らの問題としてとらえられないところがあった。でも本書は、電通のことが中心とは言え、同じ総合広告会社の人間として、危機感を共有できた。うちの会社でも、危機感を共有できさえすれば、解決策はきっとみつかるはず…とりあえず、うちのチーム員は全員読むように。

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コメント

はじめまして。
いつも、考えながら読ませてもらっています。

今、僕も読んでいます。
名もない小さな会社で日々チラシのコピーを書いている24才の若輩者です。

きっと、タカヒロさんや広告深夜族さんのような超大手総合代理店をわかっている方にとっては危機感もあり、不明瞭な部分が多いのではないかと思います。

でも僕みたいな立場にとっては、これからの広告業界は、規模うんぬん関係なく活躍できるのかも、という危機感とは別にうっすらとした希望を感じました。不明瞭な部分がそうさせてるだけなのかもしれませんが…

どっちにしろ、考える力、実行する行動力、折れない気持ち、たゆまぬ努力などなど、希望ある場所に辿り着くのには自分に足りないものがいっぱい過ぎてしょうがないのですが。

投稿: ミライ | 2007年3月16日 (金) 午後 09時21分

ひと月前に買いました!…が、まだ読んでないので急いで読みます。チーム員1

投稿: アオアカ広告 | 2007年3月12日 (月) 午後 05時05分

>タカヒロさん
コメントありがとうございます。確かに、将来展望に関しては、不明快な部分が多かった印象もあります。辞めたばかりで、書きづらいところも多いのでしょう。いろいろな視点から広告会社の現状を語っている点は、よく書けていると感じましたけどね。今度ゴハン行って、いろいろ教えてください。

>testさん
コメントありがとうございます。おっしゃるように、あまり無理せず書き続けていこうと、考えています。

投稿: 広告深夜族 | 2007年3月12日 (月) 午前 09時51分

そうかー、広告深夜族さん、この本をそう読みましたかー。一度メシ行きましょうよ。広告業界の未来を考える人間の間では、『広告会社は~』は、歴史的経緯の部分は非常に素晴らしいのですが、広告会社を「自己商」であると言ってるのは「自己中」にしか思えないし、また将来こうすべし、というところは正直今のメディア業界/広告業界/マーケティング業界/IT業界の変化を的確にとらえておらず、むしろ大きなズレを生じております。もちろんそういう考え方もあるよね、ぐらいに思ってもいいのですが、申し訳ないですが、そちら方面に行くとダメです、といった考え方が多いです。なぜそうなのかは、飲みのときにでもお話します。

正直、全体的に言えば、まぁ読んどけばいいかもいい本かもしれませんが、将来展望としてとらえるべき本ではありません。

Amazonのレビューは結構いい線いってます。

投稿: タカヒロノリヒコ | 2007年3月12日 (月) 午前 02時04分

初めまして。

ブログの再開を楽しみにしていました。
無理をなさらずに、感じられたことをまたお聞かせ下さい。

拙文を失礼しました。

投稿: test | 2007年3月11日 (日) 午後 11時07分

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