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2007年4月30日 (月)

『島国根性 大陸根性 半島根性』

『島国根性 大陸根性 半島根性』金文学 青春出版社

昨年、出張で始めて中国(北京)に行った時、ぶらりと天安門に行ってみた。僕はイメージ的には、休日に皇居を訪れる気分(人もまばらで、のんびりムード)で向かったのだが、土曜日の昼ごろだったけれど、そこには、想像とはまったく違う光景が展開されていた。むちゃくちゃ人が多いのである。僕は40数年間生きてきて、人の数で恐怖を感じたことはなかったが、この時ばかりは、「ヤバイな」と思った。しかもこの日の天安門は、デモがおきているわけでもなんでもなく、ただの昼下がりの観光地なのに、である。観光客が多すぎて、恐怖を感じるなんて笑い話のようだが、その時僕は笑えなかった。とっさに、どこでタクシーが拾えるか?ホテルへ向かう地下鉄はどこ?と、身の安全を第一に考えた。その瞬間にふと、なぜ中国が共産主義に走ったかが、分かったように思えた。

『島国根性 大陸根性 半島根性』を読んでいたら、天安門のことが思い出された。しかも、(第1章61ページ「何故中国は、共産主義でまとまったのか」)、を読むと、僕が感じた「人がいっぱい→共産主義」は、わりと正しかったようだ。「内部では、多民族、多人種の統合が必要とされる。それをまとめるには、つねに理念、イデオロギーが必要不可欠であった。そのため、中国では古来から儒教や道教がまとめるための理念の役割をしてきた…だから、中国は、共産主義…マルクス・レーニン主義、毛沢東思想というイデオロギーでまとまった」何か途方もなく大きなルールがないと、国として崩壊してしまうということなんですね。

この本は、日本、中国、韓国の東北アジアの3ヶ国が、同じ漢字をベースにした文化を持ちながら、何故仲良くできないのか?を、中国で生まれた韓国系3世で、後に日本の大学で教鞭をとる著者が、それぞれの国民性や文化、歴史の違いを、事例を挙げて(楽しく?)解説してくれています。各単元が短く書かれていて、読みやすい。「3ヶ国のケンカが今、面白いわけ」「理解を妨げる二つの錯覚」「中国人が日本人を意外と知らない理由」「清流性格と濁流性格」「中韓が日本の神を理解できない理由」「十と中の文字に隠された思想」「ジョークに中の日本人、中国人、韓国人」「何故日本人はせっかちで、中国人はルーズなのか」「もうひとつの中国を形成する裏の社会」…門外漢の僕でも興味を持てる内容になっています。おすすめ。

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