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2007年4月 8日 (日)

クリエイティブが研修などに参加しない件について②

もちろん、クリエイティブに個性は大切です。でも、広告クリエイティブにおける個性とは、「出すもの」じゃなくて、「出るもの」だと思う。何かと似てて、「出そう、出そう」って思っても、なかなか出るもんじゃなくて、ブランドのこと一生懸命に考えていたら、結果として個性あふれるクリエイティブになったり。「自分の個性は何だろう?」と考え、拘泥しすぎると、逆にクリエイターとしての成長を、阻害するような気がします。個性にこだわり過ぎて、もがき苦しんでいる人いません?いや、もがき苦しむことは、その後の大成につながることもあるでしょうが、少なくとも、「クリエイティブって個性だから、他人の話を聞いても意味が無い」なんて考えずに、もっと人の話を聞きにいきましょうよ。気楽にシェアしときましょうよ。

昔は夜の飲み会で、有名クリエイターのご話を聞く、という機会がたくさんあった(っていうか、毎日開かれていた)。素敵な店で成功事例なんか話してくれて、若い人たちは有名クリエイターの雰囲気、考え方、視点、ロジックなんかを憧れの眼差しのなかで学習して、次の仕事で真似したりしたものです。でも最近は、みんな忙しくなったこと、お酒を飲まなくなったこと、有名クリエイターが独立したこと等で、その機会が激減した。まぁ時代が変わっちゃったのだけれど、そのかわりに、会社の研修とかで先輩の話を機会は増えているんだし。会社にいる意味のひとつは、そういった機会に参加できることでしょう。その権利を、みすみす捨てちゃうのは、もったいないと思うんだけど。

僕はクリエイティターにとって大切なのは、「視点」「技術」「モチベーション」の3つだと感じています。その中でも特に、「視点」が一番大切だと思う。昔は、「What to say」を得意先やマーケが考え、「How to say」を、制作が考える、という風に単純に切り分けられていた。商品の側に、明快な「What to say」があったし、生活者のことも見えていたし。僕らは「How to say」の技術者でよかった。でも今は、「What to say」にこそ(「ブランドのテーマ」と言ってもいい)、クリエイティブな視点が求められていて、「What to say」に、発見のない、結び合えない、インサイトを掴んでいない広告作っても、世の中では効かないってことなんですね。

で、何が言いたいかというと、こういった「視点を鍛える」ためには、他人の視点や考え方に触れるのが一番勉強になる、ということなんですね。「他人の視点を真似る」んじゃなくて、他人の「視点」の筋道をたどることで、自分の「視点を鍛える」手助けになる、ってこと。『ハイコンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代』(ダニエル・ピンク著 大前研一訳)の中でも語られているように、世界じゅうの情報を誰でも手に入れられるようになった今、重要なのは、情報と情報を結びつけて新しい意味を見つけ出す力、文脈化する力、未来に対して想像力で新しい価値を生み出す力なのだ、と。ひとことで言えば「クリエイティブな視点」なんですね。今までとはちょっと質の違う、新しいクリエイティブの力が、強く求められているんですね。だからこそ、そういった視点を鍛えるための学習に、もうちょっと力をいれませう。

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コメント

もったいないですね、そういった環境があるのに。そのような研修があるなんてとても羨ましいです。代わりに受けたいくらいです。
ところで、ここで質問していいのか分からないですが、Future Marketing Summit2007はぜひ行ってみたいのですが、途中からの入場も可能ですか?

投稿: ミライ | 2007年4月 9日 (月) 午後 05時01分

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