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2007年5月27日 (日)

女性は何故、ダジャレが嫌いなのか?完結篇

「女性は何故、ダジャレが嫌いなのか?」今回は完結篇です。

そもそも男性の性とは、その場その時がよければいい、ある意味非常に刹那的な存在です。しかも男性は、太古の昔から、狩りといういつ野獣に襲われ、命絶えるかもわからない状況で、多くの時間を過ごしてきました。狩りに出かけた夜、狼の遠吠えのする中で、男同士一緒に笑うこと。男性にとって大切なのは、明日に繋がる命ではなく、生きている今を共有することなのです。だから男性は、物事を流れのなかでとらえるのが上手ではありません。今、という地点から、過去や未来をとらえる。男性にとって需要なのは「今」であり、「今」が深い経験になることこそが価値なのです。

逆に、女性は「流れ」の中で生きています。自分の中に身ごもる命を、未来につなげていくことが、女性たちの役割のひとつです。現代において、それがすべてではないことは言うまでもありませんが、「流れ」を強く意識して生きている、とは言えそうです。女性が占いが好きなのは、「流れ」の中に自己の存在を位置づけることで、ある意味俯瞰的に生をとらえているからかもしれません。女性は昔から、男性が狩りに出かけている間、ずっと女性と子供たちのコミュニティを守り続けてきました。コミュニティを維持するためには、厳格なルールを持ち、女性同志の安定的な関係をつくりだす必要があったのです。

そこで「ダジャレ」です。

女性は、「ダジャレ」の何が嫌いなのか?それは、「それまでなされていた会話を、全く無意味化する」ことのようです。美しく流れていた会話を突如停止させ、脈略のない笑いが起き、全く新しい流れが発生し、いちから流れを作り出さなければいけない徒労感。女性は何時間も延々と会話ができますが、それは、美しい流れが起きているからこそなのです。「ダジャレ」で流れが断ち切れる会話など、何時間も話せるものではありません。女性にとって「ダジャレ」は、人間関係の流れを断ち切るおぞましいものなのです。

そしてルール。美しい流れを維持するためには、厳格なルールが必要です。それは、相手の話をちゃんと聞き、自分の話をちゃんとする、というルール。簡単なようで、意外と難しいルール。女性たちは、大勢で話しているとき、相手の話を聞いていないようで、実はちゃんと聞いています。だから、そのルールを守れない人は「苦手」なタイプに分類されます。自分のことだけずっと話し続ける人のことも敬遠します。逆に、自分のことを全く話さない人のことも敬遠します。ルールに沿ってないからです。そして「ダジャレ」こそ、そういったルールを完全に無視した、ルール破りのホームラン王なのです。「この人は、それまでの会話を聞いていたのだろうか?」「会話の文脈から離れたところで、脳を働かせていたのでは?」「思いついた、という自分勝手なことで、会話を分断した」と感じてしまう。ルールを無視したものであるからこそ、ダジャレが嫌いなんです。

長々と続けてきた「女性は何故、ダジャレが嫌いなのか?」この件に関して、全く裏づけのない、無責任な結論で申し訳ありません。いろいろ嫌いな要因はあるでしょうが、僕らが出した結論は、こういったものでした。意見等ありましたら、コメントお待ちしています。最後に、「女子のプロ、みつばさん」からいただいたコメントを紹介しますね。

「つまるところ、ダジャレ自体より、ダジャレによって人々の関心を惹こうという、その「ダジャレを発している男子」に対してゲンナリする、ということなわけです。もっとステキなことや・高尚なことや・心揺さぶることで関心を惹く努力をして欲しい、という。自己顕示欲を持つのは別にいいのですが、ダジャレというのはホンシツから大きくイツダツしたところで自己顕示欲をマンゾクさせて悦に入ってる感、というのが女子には分かってしまうので、それで醒めるわけです! ちなみに飲み会の場でもいいましたが、私はイギリス人のブラックなダブルミーニング系のジョークなどは好きです。あれはちゃんと文脈を理解していないと分からないという意味で、イッパツ芸ではないのです、しかもある程度頭もよくないと思いつかないし。ダジャレは言葉尻だけだから、ダメです。全然、却下!」

「ダジャレ」云々ではなく、「ダジャレを言うオトコ」が嫌い、と。全然却下、と。明解!、と。

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コメント

はじめまして。だいぶ前の記事へのコメントで失礼いたします…。

「ダジャレ 嫌い」で検索していたら、最初にこちらのブログが出てきたので、「なんて素晴らしいテーマを研究している方がいらっしゃるのか!!」と思い、感激して読ませていただきました。

私もみつばさんに賛成です。ダジャレで「どうだ、オレすごいだろ」という自己満足が見えるからイヤなんですよね。

そういう考えから言うのではなく、「またつまんないこと言ってしまった」と思いながら言うのなら、同じダジャレでもイヤではないと思うんですよね。

私が前から研究(?)しているテーマは、「なぜある一定の年齢以上の男性はダジャレが好きなのか」ということです。
大学生や、20代の男性で寒いダジャレを言う人を見たことがないので、単に「男の特性」ではないと思うんですよね。

長年研究してるわりには、まるっきり結果が出ておりません。何かお気づきのことがありましたら、またダジャレ問題にも触れていただけると有難いです…お邪魔しました。

投稿: あかね | 2008年1月 3日 (木) 午後 06時22分

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