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2007年10月 7日 (日)

『20世紀少年/21世紀少年』

『20世紀少年/21世紀少年』浦沢直樹 小学館

(まだ読んでいない方は、ネタバレ注意!!)

『20世紀少年』が完結しました。ビッくコミックスピリッツでは、今年7月に最終回が掲載されたのですが、僕は単行本で読んでいるので、この10月に出た『21世紀少年/下』巻で終了となりました。最後まで読んでの感想。「カツマタ君って、誰?」ふくべぇが死んだ後の「ともだち」がカツマタ君?…僕がカツマタ君を思い出せないのは、物語を深く読み込んでいないせいかもなぁと思い、1巻からまた読み始めたのですが、カツマタ君なんてほんの少ししか出てこない。さすがの浦沢直樹も、ストーリーに張り巡らした伏線に、なんの決着もつけられないまま最終回を迎えたのかな、と思っていたところ、こんなブログを見つけて自分的にはすごく納得がいきました。

僕も42歳の時に、20数年ぶりに故郷で開かれた同窓会に参加して、「あのひとは誰?」という人が何人もいました。名前までは覚えていないけれど、記憶の奥底に薄っすらと残っている存在。20数年間一度も思い返すことなく、でもその当時は「ともだち」だった人。いや、「ともだちのともだち」ぐらいの存在だったのかも。でもその人は、当時の自分のことを鮮明に覚えていたりして…誰かにとって些細なことでも、誰かにとっては重大なこと…人はそれぞれを生きているから、その人が生きる時間はその人に中にしかない。でも人は弱いから、同じ時間を共有しているような思い込みが、生きることを難しくしたり、逆に楽しくしたりする。『20世紀少年』は、子供の頃に描いた世界征服の物語が現実になっていく、という荒唐無稽な世界の向こうに、そういう生きていくことの本質が描かれているのです。

『20世紀少年』の主人公ケンジは1959年生まれで、僕よりも3つ年上です。だから、ほぼ自分の記憶とシンクロしてるから共感できるよ…というのも実は単なる思い込みなんだけど…何はともかく、8年間の連載お疲れ様でした。本当の本物の名作だと思います。

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