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2007年12月30日 (日)

『陰日向に咲く』劇団ひとり

『陰日向に咲く』劇団ひとり著 幻冬舎

強く生きられない人々にスポットを当て、なんだか上手くいかない人生を、やさしく見つめた小説です。劇団ひとりの才能を、感じました。

2007年の年間書籍ランキングを見てみると、「ケータイ小説」と「品格本」「タレント本」の年といっていいかもしれません。この『陰日向に咲く』も、フィクション部門で年間4位にランキングされていますが、3位までは「ケータイ小説」ですもんね。

ちなみに、ノンフィクション部門年間1位『ホームレス中学生』(田村裕)も、この『陰日向に咲く』も、同じタレント本でありながら社会の底辺を描いている。そんな本が売れた一年。IT社長の生き様を描いた自伝的な本が、本屋さんに山積みだった頃とは、様変わりも早いものです。

『ミシュランガイド 東京』

年末へ来て話題をさらったのは、『ミシュランガイド 東京』でした。パリの2倍近いお店が☆を獲得したのは、日本人にとってうれしい出来事でしたし、実際、世界の中で東京がいちばんおいしい都市であることは、間違いないですもんね。今、東京で生活できることを楽しまないでどーする?って感じが、ますますしています。ちなみに僕が大好きな「アロマフレスカ」は、☆を獲得した結果、当分予約が入らない状態のようです。

『有頂天家族』森見登美彦著 幻冬舎

『鴨川ホルモー』万城目学著 産業編集センター

僕の「個人的京都偏愛ブーム」に火をつけた2人。森美さんと万城目さん。どちらも京都大学出身の若い小説家で、その作品の随所に「京都」が顔を出す。読んでいるうちに、どうしても京都に行きたくなってしまい、今年は2度ほど京都に足を運びました。2冊とも、現実にはありえない完全なフィクションですが(『有頂天家族』は、タヌキと天狗と人間の戦いのお話。『鴨川ホルモー』は、身長15cmほどの鬼を闘わせるゲームのお話)、なんだか実に良くできていて、ぐいぐいお話に引き込まれました。『有頂天家族』で語られる、「面白きことは、良きことかな」という言葉は、個人的に07年の流行語大賞でした。

『構想力』谷川浩二著 角川書店

若くして天才と言われた谷川名人が、将棋を通じて得たこと、感じたことを、ビジネスや生き方にも通じる本質にまで高めて語った内容です。将棋のことをよくわからない僕でも、全然問題なく読み進められました。

07年は、新書がますます売れた年でした。書店でも、どんどん新書のスペースが広くなっている。僕も、今年は新書を読む割合がすごく増えました。ページ数や文章量で考えると、約700円という値段は高いのですが、ひとテーマをこのぐらいのボリュームで読む(長風呂して、1時間ぐらい)感じが、受け入れられているのでしょう。

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