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2008年3月17日 (月)

『スティーブ・ジョブズ』『明日の広告』

『スティーブ・ジョブズ 偉大なるクリエイティブディレクターの軌跡』林信行 アスキー

スティーブジョブズは偉大なクリエイティブディレクターである。

彼は単なる技術者でもビジネスマンでもプレゼンテーターでもない。後書きはこうにある。「いつも新しい世界を築いてきた偉大なるディレクターであり、プロデューサーであるスティーブジョブズ。彼の強さは、優秀な人材を一堂に集め、そこから無限大の化学反応を引き起こす触媒(カタリスト)としての能力の高さである。そして、その化学反応を誘発するのが、彼のウィットに富み、洞察の深い(言葉)なのではないか…。」彼は、自分が一番素敵だと思える未来を、自分の言葉で語る。他人からすれば、その未来は実現不可能に思えること。しかし、ジョブズは諦めない。前述のような優秀な人材を集め、魔法の言葉を駆使して、彼らから最大限の力を引き出し、不可能と思われた未来を現実にしていく。

スタンフォード大学の卒業生へ向けてのジョブズのスピーチに(今では名スピーチと呼ばれている)、こういう一節がある。「今日が人生最後の日だとして、今日これからやりたいことは本当にやりたいことか?もし、何日もの間、(NO)という答えが続いたときは、何かを変えなければならない」

クリエイティブディレクターは、人のココロを動かす言葉を持たなければいけない。

『明日の広告』 佐藤尚之 アスキー新書

コミュニケーションの環境変化、求められる新しいコミュニケーションデザイン、その組み立てと方法論、プランニングをリードするコミュニケーションディレクターのありかた、などについて言及している。サトナオさん本人が言っている通り、もうあちこちで語られ尽くしている内容なので、特に目新しいことはないけれど、「総集編」として読んでおく必要あり。あちこちのクライアントから、「読みましたか?」と聞かれる状態がいまだに続いています。現状、「宣伝部長の必携書」化してます。広告会社社員として、読んでないとヤバい感じ。

僕が会社で言っていること、このブログでも書いていること、そういったことが本になってまとまっていて、『明日の広告』というタイトルも、このブログのサブタイトル「新しい朝がきた~♪」とも微妙にかぶっていて(笑)、自分が書いた本でもないのに、何か不思議な感覚を覚えました。でもサトナオさんは凄いです。たくさん仕事している上に、ゴハンもちゃんと食べていて、本まで書いちゃう。

優秀なコミュニケーションディレクターが何人いるか、それが広告会社の命運を左右する。

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» 読後評:明日(あした)の広告 現役感バリバリのコミュニケーション論。これは必読書! [日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜]
タイトルのひらがな、(あした)は私がつけたのですが、なぜつけたかというと、内容がリアルな体験談に基づいた現役感バリバリな内容で、実に「今日」「あした」感覚に満ちているので、まるで「明日(あす)」では遠すぎるからである。 ある意味、誤解を生んでしまいそうなタイトルではある。 (オビにはふってあります、が気づかないでしょう、フツー) サブタイトルは、「変化した消費者とコミュニケーションする方法」。 作者は、佐藤尚之さんといって、某メジャー広告会社勤務のCMプランナー→ウェブ・プランナー→コミュニケ... [続きを読む]

受信: 2008年3月20日 (木) 午後 03時17分

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