『男はなぜ急に女にフラれるのか?』『女はなぜ突然怒り出すのか?』
『男はなぜ急に女にフラれるのか?』『女はなぜ突然怒り出すのか?』姫野友美 角川oneテーマ21
またまたはじめに断っておきますが、僕が最近「急に女にフラれたり」「突然怒られたり」しているせいで、この本を手にしたわけではありません(笑)。うちのチームの新人コピーライターが、何故か2冊とも持っていて(笑)、「お前なんでこんな本読んでんの?」って手に取ってパラパラしてたら、ぐぐっと読みたくなって……具体的に「フラれたり」「怒られたり」はしてないものの、この本が気になったっつうことは、僕の中に「女は突然男をフルものである」とか、「女は突然怒り出すものである」という、「女に対する恐怖」が潜在しているのかもしれんなぁ(笑)。
ってなコトで読み出して、感想。2冊とも、とても面白い本でした。そして、すっごく勉強になりました(笑)。
女性たちが、この本をどう読むかは、感想を聞きたいところですが、男の僕からすれば、「そうだったのかぁ…」というポイントが沢山ありました。以前エントリーした2冊、『男は3語であやつれる』『女は3語であやつれない』という本は、男女関係のコミュニケーションにまつわるハウツー本でしたが、今回の2冊はその背景にある男女間の根本的な差異に言及しています。筆者の姫野友美さんは、「おもいっきりテレビ」なんかのコメンテーターなどをしてる人で、心療内科の医学博士ですね。そもそも脳のつくりやホルモンの作用の違いによって、男と女はまったく別の生き物であるからして、男と女が互いに理解できないのは無理はない。無理はないけれど、少しでもお互いのことを分かれば、この先もっとうまくいく、みたいなことが主題です。
僕が面白いなぁ、と思ったのは「女は溜め込む脳」「男は忘れる脳」というくだり。男にとって「突然」だったり「いきなり」だったりすることも、それは女にとって「突然」でも「いきなり」でもなく、積み重ね→必然なんですね。このことは、熟年離婚でよく語られるけれど、会社でもよくあるじゃないですか。ある日、女子社員が男性上司に「いきなり」キレて、その後はうんともすんとも上司の言うことを聞かなくなること。女性にとってそれは、「いきなり」でも「突然」でもなくて、女性社員の中に溜まっていたものが、危険水域を超えて、完全にあふれ出した状態。もうそうなっちゃうと、男にはどうしようもできなくて、呆然と眺めているしかない。じゃぁ、その状態になるまで、その男性上司がなにもしていなかったかと言うと、そうでもない。その都度、女性社員の相談なんかに乗っていたりしてたのに。男は1回話すことで、「分かってくれた」「解決した」と思って「忘れてしまう」。しかし女は少しづつ不満を溜め続け、ある日…(終)。
つい先日この本を読んでいるとき、会社の後輩から、今度再婚することを聞かされた。数年前に離婚したそうだが、その時はまさに、「いきなり」「突然」別れを切り出されたそうな。「そうなるまで、全く気づかなかったのか?」「ハイ、全く気づきませんでした」「気配も感じなかったの?」「ハイ、びっくりしました」「……。」この2冊の本を、彼にあげたのは言うまでもない。
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