広告業界

2008年1月 1日 (火)

新しい年がきた~♪

あけましておめでとうございます。

2008年が幕をあけました。今年の広告業界は、どんなことになるのでしょう?ここ2~3年、広告業界は大きな変革の時期を迎え、各社様々な変化の中で、忙しい毎日をおくってきたと思います。広告人にとって今年が、幸せな1年になることを願わずにはいられません。

弊社は今年、赤坂移転が決まっています。10数年前、会社が田町に移り、芝浦の殺風景な中に初めて立った時、一刻も早くこの場所から抜け出したい、と真剣に思ったものです。まぁ日々の仕事の中で、そういった気持ちも風化していき、田町にも慣れてしまったわけですが、10年を超えてようやく、この地から抜け出せることになったのです。

赤坂では、今汐留にあるメディア会社とも、同じビルに入ります。ブランドエージェンシーとメディアエージェンシーが、一つ場所にあることで起きる新しい化学変化を、僕は今から楽しみにしています。メディアニュートラルなキャンペーン構築が当たり前になり、一方でメディアも、クリエイティブプランニングな側面が重要視されるようになりました。ブランディングとバイイングは全く別のもの、という考え方は過去のものになり、プランニングを中心にして共同作業をするという、新しい環境が現れているのです。

僕らの仕事ぶりも、大きく変化しています。今までの、営業とマーケとCDが全体の戦略を考え、その後リレー方式で各スタッフがそれぞれの専門分野で考える、というカタチが終わりつつあります。各分野が著しく専門化した一方で、各分野の乗り入れと、相互の理解も進みつつあります。Web領域やメディアコンテンツ領域に関する理解がまったくないCDは、さすがに少なくなったようです(と祈りたい)。

そういった中で、関係スタッフが全員集まって、自分の専門分野にかかわらず、みんなでコアアイディアを考え、みんなで全体構造を生み出す、というスタイルが浸透してきました。まだまだこのやり方になじまないCDもいるようですが、得意先から見れば、キャンペーンのコアが何か、全体構造がどうなっているか、予算配分は最適化しているか、などの点で非常にわかりやすいプランニングと言えます。

広告会社のクリエイティブ機能が、コアアイディアづくりと全体構築になってきたことで、広告会社の「クリエイティブ」という言葉の意味も、変化し始めています。今までは「広告コンテンツをクリエイティブする=つくる」という一元的な意味でしたが、これからは、もう少し根源的な「クリエィティブ」が求められると思います。まだ見えていない未来を想像し、その未来にカタチを与えていく。いろいろな社会事象から、新しいテーマや文脈を発見し、それをデザインしていく。まだ誰も考えたことのないビジネス自体を、クリエイティブな発想で生み出すこともあるかもしれません。

広告コンテンツ(CM、グラフィック、Web等)づくりに関しては、プロダクションへの機能付与が進んでいるように感じます。コアアイディアと全体構築に対する責任が以前よりも重くなってきたこと、前述したように、クリエィティブの意味合いが変化してきたこと、プロダクションの企画制作スキルが高まってきたことなどが原因でしょう。広告会社のクリエーターと言われている人たちが、今後どちらのスタンスで広告に関与するのか、ということを早晩問われることになるはずです。

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2007年9月25日 (火)

アイディアの生み方、売り方

先日海外出張して、ある会社を訪問したのですが、その時に感じたこと。その会社は広告会社ではないので、僕らとは根本的には違うのですが、「アイディアを売る」という点では共通点が多い。その会社の話を聞いていると、「アイディアの売り方にアイディアがある」んですね。そこんところが素晴らしいな、と。

僕たち広告会社は、いわゆるアイディアを売って仕事をしています。広告表現のアイディア、メディアプランのアイディア、ストラテジックプラン、イベント、新商品開発、パブリシティ等々、アイディアこそ広告会社の売り物です。アイディアを単純に商品としてのとらえた場合、普通の商品と同じで、「新しい」「ココロをワクワクさせる」ことは必要ですよね。「古臭い」「つまらない」商品は誰も買いたくありませんものね。

ところが広告活動は、結構デイリーな商売でもあります。毎日、お得意先と共通の課題に向き合い、お互いの頭の中の隅々まで分かり合う関係になる。よく「うちのカミさんより一緒にいる時間が長い」なんて冗談が交わされるほど、親密な関係で仕事が進みます。

そんな関係の中でアイディアを出す場合、毎回毎回お得意先の「ココロをワクワクさせ」「新しい!!」と感嘆させるのは、相当難しいわけです。一発の競合とかだったら、別ですが。

その会社を訪れて感じたことは、その会社の商品(アイディア)が、「新しい」「ココロをワクワクさせてくれる」ものであること以前に、「この会社からしか出ないアイディア」なんですね。うーん、言い方が難しいんですが、正確に言うと、「この会社からしか出ないアイディアに思える」んです。自分たちのアイディアを、上手に演出して見せるわけです。

いや、演出と言う言葉は適切ではありませんね。だから、「アイディアの売り方にアイディアがある」という言い方も、適切ではないですね。むしろ、「アイディアの生み出し方にアイディアがある」から、「アイディアの売り方もアイディアフルに見える」と言ったほうがいい。フィロソフィーからメソッド、ワークスタイル、プレゼンテーションまで一貫して、そのオリジナルな姿勢を貫いているからこそ、最終的な演出が効いてくるんですね。

その会社の成り立ちや、現在の成功を見て、深ーく考えさせられるものがありました。この件は、時間がある時再度エントリーします。

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2007年7月 8日 (日)

「Evolution」

カンヌ広告祭が終わって、2週間あまりがたった。あちこちで報告会が開かれて、今年のカンヌについて語られている。フィルム部門のグランプリは、「Doveリアルビューティ」シリーズから、「Evolution」が選ばれた。

地上波では1回しか流れなくて、ほとんどがYoutubeでの露出だったらしい。女性の顔が、メイクやら編集やらCGやらで変わっていって、最後は絶世の美女になる、というもの。フィルムの最後に、「リアルビューティについて、一緒に話し合いましょう」みたいなメッセージがでる。素人さんの下着姿を出したり、「リアルビューティ」について語ってきたDoveが、マイナーアプローチ(広告そのものの否定)した形で、カンヌのグランプリに輝いたわけだ。会場では結構ブーイングも出たらしい。じゃあ、対抗する作品があったのかというと、これを凌ぐ作品は見当たらなくて、「該当作品なし」か「Evolution」か、という状況だったらしい。去年の「BRAVIA」もそうだったけれど、素晴らしいパロディ作品が出来上がっていて↓口の悪い連中は、「出来自体はこちらの方がよいのでは」などと言っています。

今年も、日本からはたくさんの参加者が来ており、カンヌはお台場のような状況だった。しかも、最近の傾向として、クリエイティブの人間が少なくて、メディアやプロモーションやストプラの人間の参加が目立っていたようです。

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2007年7月 6日 (金)

広告クリエイティブのスタッフィング

広告制作のスタッフは、職種がタッチポイントごとに分かれていて、CMプランナー、コピーライター、デザイナー、Webプランナー、コンテンツ系プランナー、ストア、イベント、パブリシティなど、多岐にわたっている。しかも、Webと一口に言っても、プロデューサータイプやデザイナータイプに別れていたり、コンテンツ系も局担当かオールメディアかによっても違うし、まぁ全体的に分かりづらいことになっている。仕事が発生すると、オリエンに沿ってスタッフを集めるのだが、プランを進めていくうちに、あっち系のスタッフが必要だとか、こっち系のスタッフはいらないかも、みたいな話になることが多い。要は最近、プランニングの当初にタッチポイントが決まっていない、つまりメディアニュートラルな状態でプランニングが進むせいである。まぁ、戦略プランナーとCDと営業ぐらいで、全体の戦略を作ってしまって、その後各タッチポイントのプランナーを呼べば問題はないのだけれど、多くの仕事は時間的な余裕がなくて、戦略と戦術が同時に進んでしまう。しかも最近は、Webのプランナーでもイベントの企画を考えるし、CMプランナーがWebを考える、ストラテジックプランナーがCM企画を、メディア系がグラフィックを……みたいな、プランニングのクロスオーバーが増えてきた。まさに、プランニング戦国時代凸凸なんである。ある意味、自分が想像していたものが、カタチになってきたのかもーなんですが、一方で、得意先やプロダクションとの関係まで含めた、プランニングのフローやワークスタイルを、一から見直す時期が来ているのかもしれない、とも思う。

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2007年6月 3日 (日)

「クリエイティブ視点からウェブサイトをとらえる」

先日、日本広告主協会主催のクリエイティブセミナーが開かれた。今年のテーマは、「クリエイティブ視点からウェブサイトをとらえる」。まさに、「聞きたい」と思わせるテーマで、予想通り会場は満席だった。まず最初に、電通の杉山恒太郎さんが基調講演をおこなった。杉山さんは10年前、インターネットをやってみて、と会社から言い渡されて、椅子から落ちそうになるぐらいびっくりした、という話を披露。プレゼンの末席に参加し、肩身が狭かった当時に比べて、今ではプレゼンの席順も、CMの隣に陣取るようになった、隔世の感がある、と感慨深そうに語ってらっしゃった。昨年の『TIME』誌で発表されたマンオブザイヤーが、「you」だったことに触れ、ブログやSNSに代表されるCGM、動画投稿サイトの爆発的ヒット、CMの企画すら一般消費者によって作られる時代、広告の未来はどうなっていくのか?と、第2部で登場するパネラーの人たちに、「我々は、広告の主役を消費者に渡せるか?」という問いかけをおこなった。

第2部は、電通の大岩直人さん、ドリルの原野守弘さん、GTincの伊藤直樹さんが登場。伊藤さんが、Nikecosplay、BIGSHADOWキャンペーンを紹介。原野さんは、rikaちゃん、サムスンのキャンペーンを紹介。大岩さんが、立教大学などのキャンペーンを紹介してくれた。それぞれに面白い仕掛けがあり、新しいテクノロジーも入っていたり、優れたキャンペーンであった。後半、各人が今注目する世界のキャンペーンを紹介してくれた。たとえば、nike+のキャンペーンでは、広告キャンペーンとして優れているというより、ブランドサイトのアプリケーション自体が非常にクリエイティブである、とか、クリスピンポーター&ボガスキーにいたスタッフが、バーバリアン・グループという会社をつくって、面白いバイラルクリップをつくって話題になっている、とか、いろいろとためになるお話が聞けました。

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2007年6月 1日 (金)

ご紹介です

僕のチームにいる若手が、このサイトを作りました。パチスロのサイトで、テレビCMだと商品のことをあんまり言えないので、サイトにゲームを作って遊んでもらおう、って魂胆。かなりしょうもないところが面白いです。こちらも。

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2007年5月24日 (木)

一年前のエントリーから

『メディアの仕組みにばっかり目を奪われている間に、メッセージの重要性が、ふと忘れ去られているのでは?と思い当たり…コピーが効かない、デザインの時代…なんて、しばらく言われていたけど…効くよね、今、コピー。昨日の宝島の新聞原稿だって、グッときた。効くよ、コピー。電通の社長も「ソーシャル・インサイト」って言ってるらしいけど、社会はこの先どうなっていくのだ?とか、いまいち自分の知見だけじゃ、この先わからんもんね、という時代であるからして、ますます「ソーシャル・インサイト」を突いたコピーが効くんだよ、きっと。社会的合意が喪失していけばいくほど、逆に、社会的合意を求める(共有したい)みたいな。逆説、って言うんですかね。

今更ながら、「Hate something,Change something.」ホンダUKのカンヌグランプリ獲った例のCM。デーゼルエンジンのアレ。メッセージがね。やっぱり凄いよね。アニメがどうこうじゃなくて、メッセージがね。もちろん、アウトドアメディアの仕組みとか、唄を流行らせる仕組みもよかったけどね。時代に対するメッセージが、あるよね。だから…効くよね。

そして、UEFAチャンピオンズリーグ決勝。アーセナルvsバルセロナの試合開始まで、あと一時間!HDレコーダーはセットしたので、寝てもいいのだが…ps.トホホ…観てしまった…只今朝6時…おめでとう!バルセロナ!』

ちょうど一年前、↑のようなエントリーをしました。コミュニケーションの仕組みだけじゃなく、インサイトを踏まえたメッセージこそが重要なんだと。昨年、広告賞を総なめにした宝島社の、『団塊は、資源です。』の新聞広告を見て、興奮冷めやらない状態でのエントリーです。興奮しているので、文章の趣旨がわかりづらいかもしれませんが、人のココロを動かすメッセージの重要性を、語っています。あれから一年、生活者がますます見えなくなってきた中で、世の中の気持ちと結び合えるテーマ(メッセージ)開発は、その重要性をますます増して、テーマ開発こそ僕らの仕事、というような状況にすらなってきています。

さて、このあと3時半から、チャンピオンズリーグの決勝がおこなわれます。今年は、ミラン対リヴァプール。昨年のバルセロナの優勝から、もう1年たったのですね。早いものです。

PS:ACミラン、おめでとう!

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2007年4月27日 (金)

NIPPON DANDY?ダンディハウス

担当したダンディハウスのキャンペーンが、始まりました。サザンの桑田さんが、イケてない中年男を熱演してくれています。CMは3本あって、オンエアしている「キス」篇のほかに、「ビリヤード」篇、「鏡」篇、それぞれが、相当面白くできています。僕をはじめ、担当したスタッフみんなが桑田さんのファンで(彼のことは、日本人全員が好きかもね)、撮影現場はスターに会うファン心理(?)で、全体的に舞い上がったムードでした。桑田さん自身も、監督と演技について熱っぽく話し合ったりして、仕上がりに関しても、相当気に入ってくれています。「キス」篇はダンディハウスのHPで観られますので、ぜひどうぞ。

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2007年4月14日 (土)

満員御礼

昨晩おこなわれた「フューチャーマーケティングサミットTOKYO2007」は、大盛況のうちに幕を閉じました。予想をはるかに超えた数の関係者が集まり、会場は熱気に溢れていました。お客さんの出足は早くて、6時20分過ぎには入場制限がおこなわれたため、せっかく来てくれたのに、入場できなかった方も多数おられるようです。大変申し訳ありませんでした。来年は、もう少し大きな会場でやろうと、スタッフの間で話しあいました。

「フューチャーマーケティングアワード2007」の表彰式では、審査委員長のマークダイサム氏から、各カテゴリーの優秀作品にトロフィーが手渡されました。中でも3つのカテゴリーで受賞した「NikeCosplay」のスタッフは、例のコスプレ姿で登壇し、会場を沸かせてくれました。

パネルディスカッションの第1部は、今年の審査員の方々による「フューチャーマーケティングアワード2007を語る」セッション、第2部は「これからの広告について語る」セッションでした。授賞式の後だし、お酒なども出ているので、静かに進行できるか心配だったのですが、会場はパネラーの発言を聞き逃すまいというムードに溢れ、おかげさまでいいディスカッションになったと思います。

ディスカッションの詳細は書きませんが、発言の全体的な方向性をキーワード化すれば、「クリエイティブは、仕掛けから思想へ」という感じだったのではないか、と思います。新しいテクノロジーが次々に出てきて、新しい仕掛けを考えたり、新しい関係性をつくるチャンスは、大きく広がっている。ただし、その仕掛けを追うことだけではダメで、その技術を通じて、どう人の心を動かしていくのか。人の心を動かすクリエイティブには、仕掛け以上に思想こそ重要である、と。立場や職種は違うものの、口々にそういったことを語っていたように思います。

パネラーの皆様、当日おいでくださった皆様、そして関係者の皆様、ほんとうにありがとうございました。

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2007年4月12日 (木)

フューチャーマーケティングサミットの入場制限について

「フューチャーマーケティングサミットTokyo2007」は、おかげさまで、たくさんのお問い合わせをいただいております。当日はスペースの関係上、満員になりましたら、入場制限をさせていただきます。入場制限がおこなわれた場合は、インビテーションカードをお持ちのお客様のみの入場となります。その際は大変申し訳ありませんが、ご容赦いただけますよう、よろしくお願いいたします。

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2007年4月 9日 (月)

フューチャーマーケティングサミット東京2007

「フューチャーマーケティングサミット東京2007」に関して、皆様からたくさんのコメント、質問などをいただいておりますので、内容等を再掲したいと思います。参加に関しては、広告関係者なら、どなたでもOKです。参加申し込みなどは、基本的になし。途中入場、途中退場もOKです。ただし満員になりますと、入場制限をおこないますので、お早めに。入場無料。軽食、飲み物つき。4月13日(金曜)18時開始で、21時半ごろ終了予定。詳しくは、こちらまでhttp://www.fms-tokyo.com

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2007年4月 8日 (日)

クリエイティブが研修などに参加しない件について②

もちろん、クリエイティブに個性は大切です。でも、広告クリエイティブにおける個性とは、「出すもの」じゃなくて、「出るもの」だと思う。何かと似てて、「出そう、出そう」って思っても、なかなか出るもんじゃなくて、ブランドのこと一生懸命に考えていたら、結果として個性あふれるクリエイティブになったり。「自分の個性は何だろう?」と考え、拘泥しすぎると、逆にクリエイターとしての成長を、阻害するような気がします。個性にこだわり過ぎて、もがき苦しんでいる人いません?いや、もがき苦しむことは、その後の大成につながることもあるでしょうが、少なくとも、「クリエイティブって個性だから、他人の話を聞いても意味が無い」なんて考えずに、もっと人の話を聞きにいきましょうよ。気楽にシェアしときましょうよ。

昔は夜の飲み会で、有名クリエイターのご話を聞く、という機会がたくさんあった(っていうか、毎日開かれていた)。素敵な店で成功事例なんか話してくれて、若い人たちは有名クリエイターの雰囲気、考え方、視点、ロジックなんかを憧れの眼差しのなかで学習して、次の仕事で真似したりしたものです。でも最近は、みんな忙しくなったこと、お酒を飲まなくなったこと、有名クリエイターが独立したこと等で、その機会が激減した。まぁ時代が変わっちゃったのだけれど、そのかわりに、会社の研修とかで先輩の話を機会は増えているんだし。会社にいる意味のひとつは、そういった機会に参加できることでしょう。その権利を、みすみす捨てちゃうのは、もったいないと思うんだけど。

僕はクリエイティターにとって大切なのは、「視点」「技術」「モチベーション」の3つだと感じています。その中でも特に、「視点」が一番大切だと思う。昔は、「What to say」を得意先やマーケが考え、「How to say」を、制作が考える、という風に単純に切り分けられていた。商品の側に、明快な「What to say」があったし、生活者のことも見えていたし。僕らは「How to say」の技術者でよかった。でも今は、「What to say」にこそ(「ブランドのテーマ」と言ってもいい)、クリエイティブな視点が求められていて、「What to say」に、発見のない、結び合えない、インサイトを掴んでいない広告作っても、世の中では効かないってことなんですね。

で、何が言いたいかというと、こういった「視点を鍛える」ためには、他人の視点や考え方に触れるのが一番勉強になる、ということなんですね。「他人の視点を真似る」んじゃなくて、他人の「視点」の筋道をたどることで、自分の「視点を鍛える」手助けになる、ってこと。『ハイコンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代』(ダニエル・ピンク著 大前研一訳)の中でも語られているように、世界じゅうの情報を誰でも手に入れられるようになった今、重要なのは、情報と情報を結びつけて新しい意味を見つけ出す力、文脈化する力、未来に対して想像力で新しい価値を生み出す力なのだ、と。ひとことで言えば「クリエイティブな視点」なんですね。今までとはちょっと質の違う、新しいクリエイティブの力が、強く求められているんですね。だからこそ、そういった視点を鍛えるための学習に、もうちょっと力をいれませう。

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2007年4月 2日 (月)

クリエイティブが研修などに参加しない件について①

ハワイ帰りの時差ボケで早起きしちゃったので、最近ぼんやり考えていたことをエントリーしときます。それは、いきなりですが、「何故クリエイティブのスタッフは、会社の研修などに出ないか?」についてです。

最近、会社の研修なんかの講師を頼まれたりすることがあるんだけれど、そういった会に出るクリエイティブの人間の、少ないこと少ないこと。アドフェストやカンヌの報告会みたいな、クリエイティブに直結してる会でも、来ているのは、クリエイティブ以外の人たち。で、なんでこの件をエントリーしようと思ったかと言うと、営業やマーケは来ているぞって話ならともかく、インタラクティブ系のクリエイティブの人たちは、ちゃんと来てるんですよね。同じクリエイティブなのに、トラディショナル系は来ない。インタラ系は来る。この差はなに?インタラ系の人たちは、自分たちでも結構マメに、カンファレンスやミーティング的なものを開いていて、情報や知識のシェアをしてる。つまり、彼らにとっては、そういった場に参加することが、仕事をしていく上で必要不可欠なことになっているんですね。でも、間違っちゃいけないのは、それは仕事の違いだけじゃなくて、意識の違いが大きいってこと。インタラの人たちは、他人の話を聞いてどんどん知識と情報を得れば、自分の仕事にプラスになる、という意識を持っている。前に「デジタルディバイド」って言葉があったけれど(デジタルに関心のある人とない人では、信じられないくらいの情報格差が生まれること)、今の状態のままだと、「研修ディバイド」が生まれるのではないか、と危惧するわけです。その差を生み出しているのが、「シェアする」という感覚ではないか。情報や知識を「シェア」することで、全体がぐんぐんレベルアップする。組織なんだから、全体がレベルアップするほうが、いいに決まっている。その点、トラディショナル系の人たちは、相も変わらず徒弟制度みたいなことになっていて、「一人前になるのには、10年かかるんじゃ!」「お前にだけは、門外不出のオレ流を教えよう!」と、何時代なんだと。

先に謝っとくと、僕も昔は出なかった…ので、みんなが何故出ないのか、理由はなんとなくわかります。理由の第1位「忙しくて、そんなもん出られません!」第2位「なんか、めんどうなんだよね」3位「なんか、ダサいんだよね」あたりでしょう。第1位はともかく、2位3位あたりの「なんとなく」のベースになっている気分は、「クリエイティブって個性だから、他人の話を聞いても意味が無い」ってことでしょう。でも、そうか?イマ時ホントそうか?クリエイティブって、個性なのか?

つづく。

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2007年4月 1日 (日)

ただいま帰りました

ハワイロケから、ただいま帰りました。10年ぶりぐらいのハワイでした。1週間ほど行ってきたのですが、やっぱハワイはよかったぁ。温かいのにさらっとしてる。気持ちが、ふわー(´ー`)y-~~っとします。東京の気候に慣れるまで、1週間ぐらいかかるかも。

不在中に「ロスのゴー」さんや「akiyoshi」さんから、コメントをいただいていました。ありがとうございます。みんな広告業界で活躍している人たちです。他の方たちも、僕のブログでなにか気づいたことがあれば、コメントをいれてくださいまし。お願いします。

ロケ中、珍しく時間があったので、本を3冊ほど読めました。渡邊淳一氏の『鈍感力 』、山本直人氏の『20代会社員の疑問―いま、働くこと』金文学氏の『島国根性大陸根性半島根性』です。本のコメントはまた今度。

今日は4月1日ですね。新年度が始まりました。うちの会社の制作セクションも、今日から新体制で動き始めます。制作も古い体質から脱皮して、新しい意識でクリエイティブに取り組んでいかねばなりません。時代はどんどん変わっていきます。変化をしっかりウォッチしながら、だけど焦らず騒がず、少しでもココロ動くものを作っていきましょう。

それと、4月13日(金)におこなわれる、「フューチャーマケティングサミット東京2007」は、入場無料!どなたでもご参加できますので、皆様、お誘いあわせの上おこし下さい。「David coperfield」さん、予約は不要です。

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2007年3月24日 (土)

「Future Marketing Summit 東京2007」のお知らせ

お知らせです。

「Future Marketing Summit 東京2007」が、4月13日(金曜日)に開催されます。「Future Marketing Summit 」とは、ロンドン、N.Y、など世界各地で開かれており、アジアでは、東京と上海で開催されます。新しい形にチャレンジしている広告に賞を与える「Future Marketing Award」 の授賞式と、各受賞作の解説、審査員や広告関係者を招いてのパネルディスカッションなどを行います。東京では昨年から開催され、今回で2回目。昨年は沢山の関係者が来てくれて、大盛況でした。今年の開催場所は、六本木のSuper Delux(スーパーデラックス)。夜18時スタートで、21時半まで。広告関係者なら、どなたでも大歓迎です。ただし、満席になりしだい、入場を制限させていただきます。参加申し込みの必要もありません。そして、なんと入場無料!!飲み物や軽食まで出ます(太っ腹!!)。石井うさぎ(博報堂)による、各受賞作の解説のあと、パネルディスカッション第一部は、FMAの審査員が、「今年のFMAを、語ります」 。パネリストは、福田敏也(777)高松聡(グラウンド)原野守弘(ドリル)杉山豊(博報堂)の各氏。モデレーターは、田中双葉(博報堂)がおこないます。パネルディスカッション第二部は、「これからの広告について、語ります」。パネリストには、朴正義(バスキュール)鎌倉生光(デザインバーコード)澤本嘉光(電通)嶋浩一郎(博報堂ケトル)の各氏を予定しています。こんなメンバーが一同に集まることはそんなにないんじゃにかな。ちなみに、第2部のモデレーターは、僕がやります。ディスカッションが深まるように、けっこう時間をとりましたので、みなさん是非おいでください。詳しくは、こちらまでhttp://www.fms-tokyo.com

13日の金曜日(夜6時)は、六本木Super Delux(スーパーデラックス)へ!!

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2007年3月17日 (土)

ミライさんへ

コメントありがとうございます→。

なんか、こう言ってはなんですが、いままでもらった中で、一番気持ちが動いたコメントでした。24歳と言えば、まだ業界に入って間もない、いわゆる駆け出しのコピーライターですよね。そのミライさんが、『広告会社は変われるか』を読んで、「規模うんぬん関係なく(自分も)活躍できるのかも、という危機感とは別に、うっすらとした希望を感じました。」と書いてきてくれた。もちろん、希望の前提になっているのは、広告会社の規模の話ですが、ミライさんのような希望を作り出せたことが、この本が世に出た大きな意味なのだろうと思います。今、広告業界は暗い話だけが多くて、わかってるとか、わかってないとか、そんな話ばかりになりがちですが、そんなことを言い合っても意味が無い。若い広告人が、広告の未来に対して希望を持てるような、そういった環境を作り出すためにどうするか、を考えるべきなのでしょう。ミライさん、コピーライター人生、頑張ってください。

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2007年3月12日 (月)

「テレビCMはどこへ向かうのか?」

「テレビCMはどこへ向かうのか?(テレビCM53歳。老け込むにはまだ早い)」2月21日新橋のヤクルトホールで、第56回JAAAクリエイティブ研究会が開かれた。タグボートの麻生さん、ADKの川越さん、電通の澤本さん、そして僕の4人が、30分の持ち時間でそれぞれ話し、そのあとパネルディスカッション。いろいろ変化の多い広告の世界で、クリエイティブの立場からなんか言う、というのが趣旨の会でした。ヤクルトホールは定員500人で、けっこう大きい会場なのですが、そこが一杯になるくらい人が集まった。「テレビCMはどこへ向かうのか?」というコピーが効いたんでしょう、と司会の大谷さんが言っていたが、まさにそういうことでしょう。クリエイティブの人たちが多数、という感じではなく、それ以外の部署の人たちやクライアントの方たちが多く来ていた印象がありました。

麻生さんと澤本さんが、「テレビCMが効かない、なんて言われるけれど、いい企画なら効く」という主張。さすがヒットを連発している二人らしく、その主張には説得力がありました。麻生さんが「今日はウケないなぁ」澤本さんが「今日は、テレビCMの明るいほうの話をしますね」と言っていたのが、印象的でした。川越さんはクロスメディア型の仕事をいくつか紹介。仕掛けの大切さを語ってらっしゃいました。彼はマーケ出身なんですね。最近多いですね、クリエイティブ以外の出身で活躍している方が。僕は話を一つの事例にしぼり、ブランドと世の中がエンゲージメントするには「テーマ」が最も重要で、その「テーマ」を中心にして「ブランド体験」を設計することが大切、という話をしました。全体設計の中で、「テレビCM」の役割を見極めなくてはいけない、と。ちょっと理屈っぽかったでしょうか。終わった後、「それぞれ違う視点でテレビCMを語ってて面白かった」と、クリエイティブ委員長の遠崎さんが言ってくれました。パネルディスカッションでは、時間が短かったせいもありますが、それほど突っ込んだ議論にはならず、あっさり終わった印象です。パネルディスカッションって、いつもそうなんですよね。ゆったり時間をとらないと、あれ?って感じで終わっちゃう。今度、フューチャーマーケティングサミット東京(4月13日金)で、僕がパネルディスカッションのモデレーターやるんだけれど、議論の持っていき方考えなくちゃなぁ。

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2006年12月 7日 (木)

明日、朝から研修です

明日も早い。朝9時半から研修です。この年になって、研修を受ける方。一日中座学。でも研修って好きだなぁ。何かを取り込むことって、新聞や本を読むことぐらいしかないしなぁ。もうスカスカですよ、ホント。

昨日わけのわからんこと書きましたが、昨日やったグルインがね、ほんと楽しかったわけですよ。仮説や検証のためのグルインは面白くない、っていうか、自分の作ったCMをどう評価されるかドキドキしたり、戦略の正当性が実証されなかったら、やり直し!!みたいなことが多くて、僕はグルインがあまり好きじゃなかった。でも、話題だけをきめて、おばちゃんたちにあれこれ勝手に話してもらうグルインは、相当面白い。予想もつかない考えや言葉が、どしどし飛び出してくる。リアルインサイトって、そういうところから発見できるのだろう。「CMの効き」みたいなことも、「制作現場」と「お茶の間現場」は、相当な乖離していることを改めて実感した。生活者って、すごいかもしれない。

もう寝ます………………あ、研修の課題やってない。

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2006年12月 6日 (水)

明日、9時30分からプレゼン

明日、9時30分からプレゼン。グラフィックの修正、間に合うかな?企画書バッチリ書いたし、勝つような予感。明日、遅れたらヤバイし、もう寝ないと。7時半には起きなくちゃ…でも大丈夫かな?やり残したことないかな…案、ウケなかったらどうしよう?あーあ、もう4時じゃん。なんで今ブログ書いてるの、俺!?つづくっ!!プレゼンとは全然関係ないけれど、最近ますます深夜交通費とか、経費の処理ができないよ…どうしたらいい?誰か代わりにやって!!(請!!あ、今日のグルイン面白かったな。仮説のないグルインっていいね…リアル・インサイト…TRUE…寝る!!

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2006年12月 3日 (日)

自分が観たいCM

昔ね、CMつくってた先輩たちによく言われた言葉があって、それが「自分が観たいCMを企画しなさい」という言葉。今でも、演出家の人とかは、後輩に言ったりするのだろうけれど、広告会社のクリエイティブの現場では、ほとんど言われなくなったのではないか。どちらかといえば、「自分の個性を出すためには、自分の気持ちを正直に出す(=観たいものを企画する)ことが重要」みたいな文脈で語られていた。はっきり言って、広告会社のクリエイティブの現状で、「自分が観たいCMを企画しなさい」って言っても、「おっちゃん!何言ってるの?」って気持ちにさせるのがオチだろう。TVCMの15秒30秒では、ブランドの言い分を伝えるのに精一杯で、「自分が観たい」なんていう部分は、1%も入れられないのではないだろうか。一方で、長尺のブランデッド・ムービーがけっこう注目されていて、そういった場合は「自分でやりたいもの、観たいもの」が、少しはできる。でも、Webでしか見れないものは、YouTubeなんかですごい話題にならない限り、所詮影響力は限定的で、「広告効果」という点ではいかがなものか、となる。で、最近思うのは、15秒30秒のCMを諦めるのではなく、むしろCMを作っていく上で、「自分が観たい」という意味を、もう一度考え直してみてはどうか、ということ。前提として、「自分が観たい」とはもちろん「自分の独自性」「アーティステックな個」を、CMにどう入れ込めるかという話ではない。広告クリエイティブのプロとしては、「自分が観たい」とは、「世の中が観たい」と同義語であるべきではないか。世の中にある、まだ顕在化も言語化もされていないけれど、確かに存在するムード、気分をつかみ、自分自身の中にどう取り込んでいくか。(世の中の気分=自分の気分)であるクリエイターは強い。しかし誰しもが、平均的に生活しているわけでなく(ある意味偏った経験をしているからこそ、クリエイティブできるわけだが)、だからこそ、世の中の本当の気分(リアル・インサイト)をどうつかむかが、これから最も重要なのではないか。ストプラの人が定量調査やグルインでまとめた報告書を、そのまま鵜呑みにして→クリエイティブしてないか。面倒くさがらず、調査にもっとクリエイティブの人が出て行っていいのではないか。クリエイティブ視点でのインサイト抽出方法を、生み出す必要があるかもしれない。「生活者主導社会」という言葉がある。ネットの登場で、生活者と企業との関係が変わった、コミュニケーションの仕組みが変わった、ということなんだけれど、これからの広告のあり方を考える上で、自由と優位性を持った生活者のインサイトと、クリエイティブとの関係を見直す作業が、けっこう重要なのではないかと思ったりするのです。

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日清どん兵衛

さっき、J-SPORTS ESPNで松井が出ている「ル・マン対リヨン」の生放送を観ていたら、ハーフタイムにアナウンサーと解説者が出てきて、「…前半は、0-0で終了しました。それでは、CMです」と言った後、CMに移らないで二人でダラダラ会話を始めた。僕は「あーあ、放送事故だよ」と思いながら面白がって観ていると、二人の前に湯気のたったカップ麺が運ばれてきて、なんと放送中なのに食べ始めたのだ。その時点でも僕は全然気づかずに、「面白いもん観ちゃったなぁ」とニヤニヤ観ていると、突然シズルカットが入ってきて、なんとそれは日清のどん兵衛の、番組の内容に連動したCM(?)だったのだ。いやぁーこれには、「やられた!!」と思った。J-SPORTSという、スポーツ専門チャンネルで、しかも深夜。まさに放送事故が起きそうな状況なわけです。世の中で、この生企画を観た人が何人いるかはわからんけれど、僕のようにバッチリひっかかった人間は、一生どん兵衛のことを忘れないだろう(ちょっと大袈裟か)。こういった企画って、割とよく思いつくのだけれど、結局実施が難しいということで、ポシャることが多い。放送事故スレスレに見える企画だし、メジャー放送局では難しいはず。でも、マイナー系チャンネルなら可能なわけだよね。あえて土曜の深夜に、スポーツ専門チャンネルで、この生企画を実施した広告人たちよ。君たちはエライ!!たまたま観れた僕もラッキー!と思った深夜2時半。

後半が始まったので、観ますね。松井頑張れ!でもすごいね。ル・マンってチームは、ほとんどが黒人選手なんだね。しかもフランスのチームだから、ほとんどがアフリカ系だと思う。GKとあと一人ぐらいが白人。その中に混じってサッカーしてる。いやー松井って、ほんとすごいと思うよ。

PS:後半戦は松井が出ていなかった(残念)。ル・マン対リヨンは、0-1でリヨンの順当勝ちでした。

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2006年11月27日 (月)

オシウリbyデザインバーコード社

イカすインターネット天国さんが紹介していた、デザインバーコード社の「オシウリ」。佐藤雅彦氏の『勝手に広告』のように(こちらは書籍)、オリエンなしにアイディア考えちゃおう、しかもアイディア料も掲示して、あわよくばアイディア買ってもらおう。まさに「アイディアの押し売り」なわけです。小さな試みだけれど、新しいビジネスにしよう、という心意気がいいですね。しかも、「オシウリ」というネーミングもデザインも、洒落がきいている。ロゴデザインは唐草模様かなんかで、(唐草模様といえば泥棒なわけですが)その辺のセンスもいい。デザインバーコード社に、今度遊びに行ってみよう。

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2006年11月 1日 (水)

フューチャー・マーケティング・アワード2007

「フューチャー・マーケティング・アワード2007」締め切り(11月8日)迫る!!

昨年から始まったフューチャー・マーケティング・アワードが、第2回目を迎えます。フューチャー・マーケティング・アワードは、従来にない新しいカタチの広告を顕彰する目的で設立された、国際的な広告賞です。Webやメディアの新しい使い方をしている広告、バイラル、モバイル、BEなど新しい領域に挑戦している広告、インテグレーション系キャンペーンなど広く募集しています。今年も、多くのエントリーが集まっています。締め切りが11月8日に迫っていますから、お早めに。フューチャー・マーケティング・アワードのホームページはこちらです。(ホームページに添付している日本語PDFには、11月1日締め切りと書かれていますが、11月8日の誤りです)

詳しくはこちら↓

http://www.futuremarketingsummit.com/awards.htm

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2006年9月24日 (日)

広告業界の課題

なんちゅうか、一週間ぶりの更新です。それにしても、忙しい一週間でした。午前3時前に、一度も帰宅出来なかったんじゃないかなぁ。でも来週からは、ちょっとペースがゆるくなりそうなので、ココロに溜まってること、いろいろ書こうと思っています。

そういえば先週の月曜日(敬老の日)に、某世界的なクリエイティブエージェンシーのCCO(クリエイティブのトップ)の方と、会食がありました。僕は、会食が終わってから仕事に行き、結局徹夜になっちゃって、その話をエントリーできなかったので、今日書きますね。

その方は、以前カンヌの審査委員長もしたことのある、いわゆる広告界の大物で、そういった人と会うってことで、僕もちょびっと緊張していたのですが、その人柄はとってもソフトで、僕も終始リラックスできました。そもそも、特別な議題のある会食ではなかったから、緊張する必要もなかったのですが、カンヌの表彰式の壇上にいる人(しかも委員長)なのかぁ、と思うと、スターを目の前にした「追っかけ」気分になるわけです。ハァハァ。その方は、変にエラそうな感じが全くなくて、一言一言言葉を選びながら、論理的にゆっくり話す。「自分の主張をバリバリする」感じではなく、「人の話をよく聞く」感じなんです。そういえば、広告業界の大物って、こういうタイプが多いような気がします。「人の話をよく聞く」感じ。日頃の仕事の中で培われた、業界特有の振る舞いかもしれません。

で、話はいろいろ多岐にわたったのですが、一番ココロに残っていることは、「みなさんの会社、メガなグローバル・エージェンシーの問題点はどんなことですか」という質問に対して、そのCCOはちょっと考えながら、「僕らはそれをポジティブに捕らえていますが、まさにこの世の中の変化に対して、広告はなにができるかという点です」と答えた。「そこにいる消費者は、今までとは違う消費者なんです。すでに変化してしまった消費者とブランドが、どう対話していけるか、が大きな問題です」僕は英語がからっきしダメなんだけれど、そのCCOの顔をニコニコしながら見つめて話を聞いている途中、”Dialogue”という単語だけが、ガツーン!と僕のココロに突き刺さってきた。”Dialogue”(対話)。そうなんだよね。今の時代、メッセージというより、大切なのは”Dialogue”(対話)なんだよな。それはネットのコミュニケーションでは端的なんだけれど、ネット以外の広告でも今まさに、効く、効かない議論があるけれど、ポイントは、”Dialogue”(対話)できているものと、そうでないもの、の差なのではないか、と思った。メッセージと、”Dialogue”(対話)とはなにが違うのか。意味の違い、というより姿勢の違い?まぁ、その辺に関しては、また日を置いて書いてみたいと思っているけれど…。CCOは、「消費者との”Dialogue”(対話)の効果的な方法を発見できたら、我われは一生楽できるでしょう」と笑っていた。カンヌなんかに行くと、海外の優れた仕事は、軽やかに世の中と”Dialogue”(対話)しているように思えるけれど、いやいや世界だって、同じような悩みを抱えて日々苦悶しているのだ。世界同時多発的に起きている変化は、まだまだその入り口に過ぎなくて、今後もっと大きな変化が訪れてくる可能性の方が高い。だけどどんなふうになろうとも、僕らに必要なことは、「今までにないやり方で、”Dialogue”(対話)する」方法を、考え続けることなんだろうな、きっと。

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2006年8月19日 (土)

「この企画、面白い?」

近頃の企画会議。「この企画、面白い?」的な発言が増えたように思う。「増えた」というか、昔の企画会議に戻った感じ。昔の広告代理店のクリエイティブの会話は、「面白いかどうか」がすべてで、マーケのスタッフに「ブランド規定とちがうんですけれど…」などと言われても、「だって、面白くないじゃん!」みたいな、全くかみ合わない反論をして、マーケスタッフに閉口されたりしたものだ。さらに「○○チャン、これ面白いねぇ」の「チャン呼ばわり」が、クリエイティブの軽薄ムードを加速させた。その後さすがに「ちゃんクリエイティブ」は姿を消したが(まだいるか?)、その後、この10年ぐらいの間、多くの会議室で交わされたのが、「コンテ、こういう感じですかね?」「こういう感じなんじゃないの」みたいな会話。マーケも、「こういう感じだと思います」と言えば、営業も「じゃぁ、こういう感じで!」みたいに「こういう感じ」の連鎖を生み、それだけならまだしも、プレゼン直後、得意先すら「こういう感じだと思います。違和感ありません」みたいなことになって、スタッフ一同「よかったね」って。乱発される「こういう感じ」の本質はなんでしょう?それは、自分たちの考えた案が、「ブランド規定に合っているかどうか」が、僕たちの業務の重要ポイントになっていた、ということなんですね。僕たちはここ10年間ぐらい、やたらと「規定するブランディング」をしまくっていた。しかも、「ブランド規定」をそのままクリエイティブしちゃうものだから、はっきり言って面白くもなんともない広告が量産されちゃったのだ。初めて会った人が、「私はこんな人間です」と自己紹介しても、そんなに不思議なことではないけれど、同じ人が「こないだは、こう自己紹介しましたが、こないだとはここがこう違ってます」「こないだは、ああ言いましたが、あの人とはこう違うんです」って、会う度ごとに微妙に違った自己紹介され続けるのもねぇ。で、今は広告の役割が「体験させるブランディング」にシフトしつつある。ある程度の自己紹介が終わったら、レストランでも遊園地でも連れて行って、自分がいかに好ましい人かを感じてもらうわけだ。でもって、今はその連れて行く場所が、昔と比べてたくさんあって、どんなコースで楽しませて、より深く好きになってもらうか?が勝負の分かれ目、になっている。まさに、Engagement(婚約)にたどり着くために、あの手この手を駆使するってこと。長文になりそうな予感がするが、仕事に行かなくちゃいけないので、続きはまた今度。

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2006年8月18日 (金)

「誰も信じてくれない…」

仕事が忙しくって、なかなかエントリーできません。今週末はなんらかアップしたいと思っています。で、昨日いきなりアクセス数が急増し、びっくりしたのですが、「誰も信じてくれない本当にあった不思議な話」さんが、(資生堂「TSUBAKI」のテレビCMと広告深夜族)なるエントリーで、我がブログを紹介してくれていました。以下「誰も」さんからの記事抜粋です。「書いているのは博報堂の大先輩ですが、僕は残念ながら仕事を一緒にする機会がなく、その哲学者的風貌と重量感のある体型から近寄りがたい人なのだろうと勝手に思っていました。しかしブログを読んで長年持っていたイメージが覆ってしまった。意外と軽い・・・・・(あ、これ無茶苦茶ホメてるつもりです!)。」

ありがとうございます。

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2006年8月10日 (木)

『広告9月号』

『広告9月号』は、「メディアはどこへいく?進化する情報生活」ってことで、巻頭に『ウェブ進化論』の梅田望夫さんのインタビュー。面白かったのは、『ウェブ進化論』を読んだ人たちの反応。「配る人」「泣く人」「怒る人」がたくさんいた、という話。新書だし、ビジネス関係書だし、フツー泣かんでしょ、なんですが、僕も「泣く人」の気持ちがすごくわかった(さすがに泣かなかったけれど)。僕が読んだのは台湾出張帰りの飛行機の中だけれど、機内で相当興奮して、飛行機の小さな窓から夕景の幕張方面を眺めながら、、「フー」とか鼻息荒くしたものだ。成田に着いた直後、約束があったので、浅草で小学校の先生をしている友達と酒を飲んだのだが、小学校の先生相手に「これから、時代は大きく変わる。教育も変わらなくちゃいけない!!」「今の子供達を、我々は教育することができるのか?!」みたいなことを、熱く語った(半分カラミ?)記憶がある。友人の先生は、「???」な感じだったけれど、確かにこの本によって、自分のエモーショナルな部分を、激しく触られた感覚があった。インタビューで梅田さんが語っているが、「これから起きることが嬉しくて泣く人」と、「そんな将来に絶望して泣く人」の2種類いる、と。僕は今44歳だし、そういう意味では明らかに「こっち側の人」だし「トラディショナル系」なわけだれど、どっちかって言えば、「嬉しくて泣く人」かなぁと。これから広告業界で起きることに対して、僕自身は今、これまで以上にワクワクしてドキドキしてる。どうせ変わっていくのなら、変化の最前線にいたいと思っている。「やったろーじゃねーか」みたいな。あ、そうなんですね、この感じ。インタビュー読んで思い出したけれど、『ウェブ進化論』の背景を貫いている「オプティミズム」、楽観主義ですね。これが、僕のエモーショナルな部分を刺激したのかもしれない。ウェブのバーチャルな世界や、ウェブによって大きく変わっていく現実世界に、「楽観主義で向きあうことで、素晴らしい世界を生みだそう」と。「つながりあうすべての人は、みんないい人なんだ」とか、「これからの子供達は、きっとすごいことをやってくれるだろう」とか、「オプティミズムこそが世界を変える」みたいな、そこいらちょっと「宗教な感じ」あるかもね。「泣く人」や「配る人」が出るのも、わかりますね。

インタビューの紹介が長くなってしまいましたが、『広告9月号』は、今知りたい「メディアの変化」や「ネット関連」の特集です。「梅田望夫」「WEB2.0」「中村勇吾」「ポッドキャスティング」「SNS」「アルファブロガー」「通放融合」「engagement」「ドンシュルツ」…そろそろ他人に聞きずらいキーワード満載です。

PS:「オシムジャパン」勝利!おめでとう!あの戦力で、2-0の完勝。相手が相手ではあれ、素晴らしい船出!だったらしい。昨晩は、打ち合わせで全然観戦できず。うーむ、会社で代表戦の時間には、打ち合わせを入れない法律をつくろう、と思う。

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2006年7月26日 (水)

またしても、「サブタイトル」変更

今日、打ち合わせの席で、明治時代の実業家は、「いい電気製品を作って、この国をよくする」とか、「この国の自動車産業を、成功させたい」とか、大きな夢にむかって経済活動をしていた、という話になった。そうかそうか、それはいいなと思い、僕もブログの「サブタイトル」を変えてみた。「広告が面白くなれば、この国はもっと良くなる(でかい!)」どうでしょう?

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2006年7月15日 (土)

広告関連ブログ一覧

起きたら天気がよかったので、愛犬(犬種ゴールデンレトリバー 名前ガク)の散歩の出たのですが、途中で雷は鳴るわ、どしゃぶりになるわで、散々でした。かなり長い時間、雨宿りをしてました。今は夏の空が広がっています。梅雨が明けたか?7月も中旬だもんね。

今日は、広告関連のブログを紹介しますね。と言っても、僕はブログの専門家じゃないので、紹介するものが広告関係のブログを網羅しているのか!?オラオラ!?などと言われても、全くそうではないです。約半年、このブログを書いているうち知ったブログ達です。毎日全部は読めないので、たまに読む程度なんですが。ブログって不思議で、長く続けていると、いろいろなところから僕のブログに飛んでくる。僕のブログをリンクしてくれている方もあり、非常に恐縮してしまいます。今日紹介するブログの他にも、面白い広告関連ブログがありましたら、是非教えてください。「Ad Innovator」「インターネット広告のひみつ」「mediologic.com」「29man(ニクマン)」「Y log」「梅田望夫(『Web進化論』著者)ブログ」「Life2.0」「スケダチ」「広告会議」「あるフリーコピーライターの日常」などなど。みなさん相当な頻度で更新しています。すごいですね。

↑ps:さっそく、ご紹介いただきました。「じだらく」ネット系広告のブログです。さらに、トラックバックいただいたブログ→「Just do it」「東京右往左往

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2006年7月 4日 (火)

06カンヌ広告祭④

カンヌ滞在中、僕はほとんど会場にいなかったのですが、たまたまJWTのセミナーに顔を出した。そうすっと、なにやらテレビドラマのような、CMのような長ーい映像が紹介され、それに出演していたらしい有名そうな俳優が壇上に登場した。有名人の登場によって、会場は大きな拍手に包まれたのだが、私は全く英語が出来ないので、フランス博報堂のボンジュール新妻CDに、「あのJWTのCEOはナニを話していたのであるか?」と、後で聞いたところ、「すごーく簡単に言うと、これからの広告コンテンツは、他の(映画やテレビや演劇やら)コンテンツ以上に興味深いものでなくてはならない、と言ってた」と教えてくれた。ポン!!(SEひざポン音)そうか、よしよし。JWTのCEOは、そんなことを言っていたか。そうかそうか。実は昨年暮れに、会社でクリエイティブの連中に、「ネット時代のクリエイティブ」というレクチャーをした時に、「これからの広告クリエイティブは、場外乱闘の時代です!他のコンテンツ以上に面白くなければ、だれも見てくれないのです!!」と力説したことがあった。「なに言っているのですか?!そんなん当たり前でしょ。」と、キツく突っ込まるかと思ったら、「そうかもしれませんねぇ」みたいな、意外とふにゃけた反応だった。「CMが効かないなぁ」みたいな感じはするものの、ほとんどの人たちは、「映画より面白くしろって言われてもねぇ」と、諦めているような気がする。でも、昔みたいに日本国民全員が、テレビの前でCMを観ている時代は終わって、好きなものを勝手に選別して観ているわけじゃないですか。コンテンツ同士で、「観てもらうための戦い」がおこなわれているわけじゃないですか。大胆な言い方すると、勝ち組コンテンツにならないと、ブランドメッセージなんて全く伝わらないんです。「うわぁ、そうだよね、ヤバイよね」業界全体がそんな気分になるより先に、得意先の人たちのほうが、「ウチの広告、もっと面白くしてくださいね、うふっ」って言いだしている感じがしているのは、僕だけだろうか?

中田ヒデ引退。ブラジル戦惨敗後、センターサークルでの涙。ドルトムントで目撃したラストヒデ!!渾身のレポートは、後日!!

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2006年7月 2日 (日)

06カンヌ広告祭③

わぁ、ポルトガルが勝ったぁ、PK戦でイングランドに!退場をくらったルーニーは、8年前のベッカムと同じように、「ばか者」と呼ばれるのだろうなぁ。このあと朝4時から、ブラジルvsフランス!!眠いけれど、見るぞ(゚∀゚)!!ブラジル優位ではあるが、フランスに意地を見せてほしい。で、予想。フランス大善戦するも、結局ブラジルvsスコラーリ・ポルトガルの準決勝になるのかな。引退するジダンに、会場はスタンディングオベーション!!(涙)そして準決勝。スコラーリの戦術にはまるブラジルが大苦戦。PK戦にまでもつれ込む。8人目、ロビーニョが決めて、ブラジル勝利。一方、ドイツも準決勝で守りに守るイタリアに大苦戦。0-0のまま後半42分、今大会調子がイマイチの、ドイツ主将バラックが決める。決勝戦は、日韓02ワールドカップの再戦。ドイツvsブラジルってことで。カーンが出たがって、また内紛も、ドイツが1-0で(シュバインシュタイガーあたりが得点)雪辱をして、チャンチャン!!って感じでしょうか。

PS:予想全面的にハズレました。フランスvsイタリアで決勝です。

カンヌの続き。

Film部門のグランプリは、「ギネスビール」でした。カンヌの常連で、過去にグランプリや金賞を獲っている、非常にクオリティの高いシリーズ。今回のCMは、バーで美味しそうにギネスビールを飲んだ人間が、段々と退化をはじめ(この逆回のCGが見所!)、サルにり、鳥になり、魚みたいなもの(ムツゴロウ?)になったりする。つまり、その人間の祖先(ムツゴロウ?)が、水溜りの泥水を飲み「オエッ」っとなった、そんな大昔から、「我々はギネスを待ち続けていたのだ」というメッセージ。何百万年の退化の様子を、圧倒的な映像で描いた技量は確かに素晴らしい、と思ったのですが、うーむ…グランプリの発表の瞬間、会場は「意外…」な空気に包まれました。ブーイングまでは出ませんでしたが、他の作品が呼ばれるのを期待していた感じでした。それが、SONYのBRAVIA。サンフランシスコの街を25万個のスーパーボールが、落ちていく例のCMです。家電カテゴリーで、金賞を受賞したのですが、もっと㊤の賞を受賞してもおかしくない、とみんな思ってました(僕も)。広告関係者であれば、だいぶ前から、このCMのことを知っているのではないか。「shots」で見た、とか言うだけじゃなく、「25万個のスーパーボールが街を転がる」「全てのスーパーボールを回収したらしい」「パロディCMが何本も作られた」等々、つまり、非常に「BUZZ効果」の高いCMだったのです。その話を聞いた時、広告関係者をはじめ多くの人達が、「そのCMが見たい!!」と思わせる力がある企画。これこそ今、広告コンテンツに求められる要素ではないか、と思うのです。BRAVIAが獲っていれば、昨年のHondaディーゼルに続いて、「カンヌも大きく変わったな」という印象を、さらに強く持てたのにね。あ、フランスvsブラジル戦が始まります(゚∀゚)、ハァハァ。

ps.ハァハァ。フランスがブラジルに勝っちゃった。後半消えちゃったけれど、ジダン素晴らしかったです。全く動かないロナウドを使う理由を、以下の中から答えよ。①優勝したくない②使わないと暴れる③彼は必ずやってくれる

答え①(としか思えない)

さらばブラジル。

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2006年6月29日 (木)

06カンヌ広告祭②

今年のカンヌ広告祭は、全体的に参加者が少なかった。うちの会社から行った人数も少なくて、昨年に比べて半減したようだ。それは、高い高いと言われていたカンヌの参加料が、今年さらに高騰して、ID登録するのに30数万円、という非現実的な値段になったのが大きい。土曜日の授賞式の時、大ホールへ入るために(人数制限があるので、早く並んで席を取らないと、別のホールに案内され、受賞式をモニターで眺める羽目になる)、集団で席とりをしたのだが、どうやら並んで待っていた全部の人が入場しても、大ホールは満席にならなかった(しばらくしてから、満席になったが)。そして今年は、クリエイティブの参加者が非常に少なかった、ということも特徴としてあげられる。自分がオヤジになって、若い制作者たちの顔がわからなくなった(*´д`)、ということもあるが、フェスティバルホールでも、いろんなパーティでも「マーケの人たち」のほうが目立っていた気がする。これはカンヌが、「制作セクション」だけのものじゃなくて、広告に関係するすべての人たちのものになってきた、からだと思う。「制作セクション」だけが、クリエイティブではないのだ。それ以外の人たちもクリエイティブな思考で業務にあたることで、ゆくゆくはカンヌでの受賞につながる感覚。これは、とてもいいことだなぁ、と思った。メディアの審査をした松井CDに聞いたのだが、メディアの審査基準は「いかに面白いメディア開発をしたか」も大事だが、それ以上に、「いかに効率的に、ターゲットインサイトをつかんだメディアプラニングをしたか」を重視していた、という。これは審査委員長の考え方にもよるので、一概には言い切れないが、カンヌという賞が、「我々の日常業務と地続きにある感じ」になってきて、僕にはそれが嬉しく思えた。

そしてそして!チタニウムのグランプリは、日本の小さなクリエイティブエージェンシー、デザインバーコード社の「デザインバーコード」!!なんとチタニウムのグランプリですよ!!ホント凄いですね。しかも、会場大拍手!みんな口々に言っていたが、このアイディアの紹介ビデオの出来が、抜群によかった。わぁ、いいアイディアだなぁって印象を与えた(チタニウムはビデオの出来次第!!)。受賞なんて夢にも思わなかったのだろう。授賞式には誰も参加していなくて(4人の会社だし)、ビデオレターで受賞の挨拶をした。コレがまたイカしていて、4人みんなでユベントスの縦じまユニフォーム(バーコードっぽい!!)を着て登場した。これには会場から再び大きな拍手がおき、一瞬「日本やるじゃん!!」ムードに包まれたたのでした。

フィルムの模様はまた後日。

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2006年6月28日 (水)

06カンヌ広告祭①

行って来ました、カンヌ!!時差ぼけで眠いので、詳しいレポートは後日にしますが、久々のカンヌよかったです。98年、00年以来3度目、6年ぶりだったのですが、以前行った時より、カンヌ広告祭に共感して帰ってきました。6年前行った時、僕はカンヌ広告祭が「フィルム表現技術展覧会」に思えた。「思えた」っていうのは、今で言う、Webのリッチコンテンツとしての長尺CMなんて考え方が、少なくとも日本のメディア環境の中ではありえなくて(海外でもまだ確立されていなかったと思うけど)、何秒でもいいCMなんてズルイじゃないか!!日本のCMは15秒なんだから、120秒のCMと競ったって、不利じゃんか!!だいたいその120秒CMなんて、どこでオンエアされてんだよぉ!ゴルァ!!と、怒った記憶があるのです。ところが、今回のカンヌに参加して強く感じたのは、「お、世界の広告人たちも、悩んどるなぁ」ってことでした。広告コミュニケーションに正解のない時代がやってきて、とにかくどんなカタチであれ、アイディアと勇気でもって課題を解決したものには、大いなる賞賛を与える、という感じになっている気がしたのです。例えば、メディアやチタニウムやプロモーションやら、フィルム以外の賞が、お互いに隣接したところに存在していて、むやみにかぶり合っている状態もそのひとつだし。ともかく、カンヌが変わったのか、(日本の)広告業界が変わることで、カンヌが変わって見えたのか、その辺のレポートを連続シリーズで。

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2006年6月 9日 (金)

サブタイトルの変更

本日撮影。明日も撮影。ちなみに明日はワールドカップ開幕!!

サブタイトルを変えてみた。「広告にロマンと可能性を感じながら生きる」いかがですか?サブタイトルなんてなんでもいい?ですよねぇ。でもね、なんか、自分がね、20数年やってきた広告というお仕事が、「この先どうよ?」みたいな言われ方をしたり、一方で、途方も無く可能性が広がっている気もするし。まぁ簡単な話、広告が大きな変化の真っ只中にあることは事実なわけで、だとしたら、いい方向に変化してくれないかなぁ、と。でもって、広告の行く末は、「自分達の今」にかかっていると思うと、僕なんかはちょっとは緊張してみたりするわけです。でもって、僕は少なくとも、広告にロマンと可能性を感じながら生きていきたい、と思っている人間なので、変えてみました、サブタイトル。いきなり堂々としちゃったけど。固すぎ?本当はタイトル自体を、「広告ロマン族」とか「広告感動人」。もしくは、「広告はまだまだやれる!」などに変えたかったのだけれど、さすがにダサいかと(笑)。

みなさん、本日の撮影お疲れさんでした。いい広告になりそうな予感。

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2006年6月 4日 (日)

広告深夜族2.0へ

本日から広告深夜族は2.0化します!(笑)

ずっとこのブログは、だれともリンクせず、スタンドアロンで書いてきたのですが、今日なんと、リンクの表示方法を発見し\(^o^)/「おすすめ!ブログ」(←サイドバーの一番下に表示)として、3つのブログと勝手にリンクしました!パチパチ!そのひとつが、「shimazoff」。これまでも、「shimazoff」については書いてきましたが、、「shimazoff」は、某通信会社からウチへ転職してきた人で、やたらとネットやメディアに詳しい。しかも、広告業界の変化もよくウォッチしているので、彼のブログはとてもためになります。僕のブログの師匠さんでもありますね。そして、「アカアオ広告」。熱狂的FC東京ファンの、女性CMプランナーが書いているブログです。もう誰か、お分かりですね。彼女もブログを始めました。アオアカは、FC東京のチームカラーなんですね。彼女の熱狂的ファンぶりが笑える、面白いブログです。そして「TRAVEL HETEROPIA」。これもうちのチームのCMプランナーのブログ。写真や現代美術の勉強にN.Y.に留学していた彼は、このブログでも、その辺のことをいろいろ書いています。もう、2年間にわたって書いているのですね。アクセス数もたくさんある、実力派ブログです。

でもって、「広告深夜族」は、これからもますますリンクを張り巡らせ、2.0化を進めてまいる所存でございます。

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2006年6月 3日 (土)

「shimazoff」と会った

先週木曜日の夜、「shimazoff」と会った。広尾の「浅野」という中華料理屋さんで。

楽しかったぁっす、とても。「shimazoff」は、某通信会社にいたので、ネットの世界のことを詳しく知っていて、しかも、得意先の宣伝部みたいなところにいたから、広告業界のことにも詳しい。これから、広告業界が大きく変わっていく中で、彼のような人材が広告ビジネスを新しくしていくのかもなぁ、と感じた夜でした。

彼との話の中で、一番印象に残った言葉が、「のりしろ」。広告キャンペーンを展開する上で、例えばコア・アイディアを決めて、それをマス以外、Webやら店頭やらパブリシティやらで立体的に展開する場合、その「のりしろ」が非常に重要だと。彼は、メディアごとのメッセージの巧妙な違い、といった意味で「のりしろ」を語ったのかもしれないが、僕はやや違った意味で、その「のりしろ」という言葉が気になった。コア・アイディアが決まって、その展開を各パーツでもってより効果的に展開したいのに、なかなかそうはいかない現状があったり。さらに、多くのスタッフが参加するプロジェクトの場合、エグゼキューションの段階になると新しい人が入ってきて、急激にモチベーションが下がったりすることもあったり。つまり、「人的なのりしろ」をつかさどる人間の能力が、キャンペーン全体のクオリティを左右するということが、僕はいま気になっている。もちろん、広告キャンペーンは各パーツの連携が大切、ということは昔から言われていたのだけれど、クロスメディアな展開になればなるほど、全体の中での役割と方向性を判断する力が、これまでよりもっと重要になってくる。営業がハブになって、全体をダイナミックに構築していければいいのだけれど、営業のスキルも、当然ながら高い人と低い人が混在している。僕のようなクリエイティブディレクターが、すべての会議に参加できればいいのだが、時間的に難しいこともある。「メッセージののりしろ」を計算できて、「人的のりしろ」をマネージメントできる人材が必要なのだ。もちろん、コア・アイディアが決まった段階で、すべてのスタッフがそのクオリティとモチベーションを落さず、動き出せることが究極なのだが。(昔、トルシエ監督が日本代表に「automatic」という概念を導入し、すべての選手が、ある決まりごとによって、自動的に動き出せるような組織を作ろうとしたが、そんな感じ?)そのためには、すべてのスタッフの意識変革とスキルアップが必要なのですね、きっと。

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2006年5月27日 (土)

「Exposure(露出・到達)」から「Engagement(婚約)」へ②

続き。

メディアがこんだけ変化して、メディアとの接触態度が変容して(テレビつけながらパソコンやってるとか、CMもスキップしちゃうとか)、そうすっと、同じ情報を何度流してもあまり意味がない、みたいな考え方が出てくるのは当然なわけです。そうすっと、そのCMを何度観るかじゃなく、そのCMを流すことでどんな関係性を結べるか(Engagement)、がポイントになってくる。一方で、メディアのクラッター(混雑)の問題も、話に出ていました。人気のメディアに広告が集中し、混雑することで、広告の目立ち度みたいなものが、相対的に低下すること。アメリカでは、1960年代500あまりだったマーケティングメッセージ(簡単に言えば出稿するブランド数)が、いまや3000から3500にまで達しいている、と。そうすっと、広告を見る側の、広告を選別して見る権利も、大幅に拡大してるってことになる。つまり見る側が、積極的に関与したいと思う広告じゃないと、効果がないってことになる。面白さや共感性のない広告は、完璧に無視されるわけだ。今時、ブランデッド・エンタテイメントが話題になったりする理由も、そういう流れ。この時代、ココロにぐっとくるクリエイティブじゃないと、やる意味がないってことですわ。僕たちはここんとこ、ブランディングの名のもとに、ブランドの差異性を微細に描き分けたりしてきたけど、ホントにそれでいいのか?ちゅうことですわ。「本当に効く」かどうかに真剣に向き合えば、クリエイティブはもっと変化できるはず。ちょっと前に、「カンヌで日本が賞を獲れないのは、秒数の問題が大きい」と、やや的外れな議論があって、日本がカンヌ的な(長ーく引っ張って、最後にオチがくるような)長尺CMをたくさん作ったけど、やっぱり全然賞が獲れなくて、逆に「Hate Something、Chage Something」みたいに、ブランドの主張が全編にちりばめられている(逆にカンヌ的でない)CMがグランプリを獲った、なんてのは典型的な例だと思うけど。つまり、広告は、メディアや効果やソーシャルインサイトの変化にビビッドに対応して、そのカタチを変えていかないと、時代から取り残されちゃうよね、というお話でした。

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2006年5月26日 (金)

「Exposure(露出・到達)」から「Engagement(婚約)」へ

深夜4時帰宅。

本日、銀座のヤマハホールで「Ad Innovator」の織田さんの講演「広告効果測定の認識に関する欧米の現状」を聞いてきた。メディアの環境変化に関しては、とくに新しい話は無かったが、効果測定に関して、「Exposure(露出・到達)」から「Engagement(婚約)」へ、という話がとても興味深かった。超簡単に言えば、今欧米では、今までのマスによる露出量や到達率といった指標ではなく、ブランドとユーザーとの関係性、愛情関係を指標化し始めている、というお話であった。これは単にマーケティングにおける効果測定方法の話にとどまらず、「広告が効く・効かない」に関しては、これからのクリエイティブの根幹をなすスタンスだな、と思ったのである。昔「きずな」と言っていた、ブランドとユーザーとの関係を一歩進めた考え方であり、「これからのクリエイティブはEngagementだぜ!!」とひとり盛り上がってしまった。しかも、「アメリカやヨーロッパでは、今Engagement一色です」という織田さんの話に逆上した僕は、会社に帰ってきて部下たちに、「これから時代は、Engagemetなわけよっ!!」とまくし立てたところ、「知ってますよ。うちの会社にも、そういう部署ありますし」という冷静な言葉を受け、「あれっ、そーなの?」と、無知であった自分を恥じたのでした。詳しい話は、また後日。

PS.日本広告主協会から、当日の織田さんのセミナー資料が公表されました。

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2006年5月25日 (木)

「shimazoff」に会う

深夜2時帰宅。明日9時半からプレゼン。もう寝なきゃ、ですが。

来週、「shimazoff」に会う。と言っても、知っている人はそれほど多くないと思うが、実は「shimazoff」は、僕のブログにおける師匠さんなのですよ。と言っても「shimazoff」のほうは、僕のことは全然知らないと思うのですが、実は、「shimazoff」というブログがあって、結構広告のことを書いていて、いやそればかりでなく、ネットのことにやたらと詳しい。というのも、「shimazoff」は、某通信会社に勤めていたのですが、最近退社。そしてなんとなんと!僕が勤める会社に来たのです!僕が、定期的に読んでいるブログはそう多くないのですが、「shimazoff」はそのひとつ。今年1月に「広告深夜族」を立ち上げてから何度か、「shimazoff」にトラックバックやコメントをしてみようかな、と思ったこともあるのですが、広告業界にバシバシ「提言」をしている「shimazoff」に対して、駆け出しの「広告深夜族」が物申すせる立場じゃないな、と自重していたわけです。ですが、今度たまたま一緒に仕事することになり、まぁメシでも食おうか、という話になった。まだまだ若い、面白い人のようだし。なんか、とても楽しみっす。

あ、書いてて思い出したけど、明日、「Ad Innovator(広告の近未来)」の、織田さんの講演に行ってきます。1時半ぐらいからだっけ?

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2006年5月18日 (木)

メッセージ×仕組み②

メディアの仕組みにばっかり目を奪われている間に、メッセージの重要性が、ふと忘れ去られているのでは?と思い当たり…コピーが効かない、デザインの時代…なんて、しばらく言われていたけど…効くよね、今、コピー。昨日の宝島の新聞原稿だって、グッときた。効くよ、コピー。電通の社長も「ソーシャル・インサイト」って言ってるらしいけど、社会はこの先どうなっていくのだ?とか、いまいち自分の知見だけじゃ、この先わからんもんね、という時代であるからして、ますます「ソーシャル・インサイト」を突いたコピーが効くんだよ、きっと。社会的合意が喪失していけばいくほど、逆に、社会的合意を求める(共有したい)みたいな。逆説、って言うんですかね。

今更ながら、「Hate something,Change something.」ホンダUKのカンヌグランプリ獲った例のCM。デーゼルエンジンのアレ。メッセージがね。やっぱり凄いよね。アニメがどうこうじゃなくて、メッセージがね。もちろん、アウトドアメディアの仕組みとか、唄を流行らせる仕組みもよかったけどね。時代に対するメッセージが、あるよね。だから…効くよね。

そして、UEFAチャンピオンズリーグ決勝。アーセナルvsバルセロナの試合開始まで、あと一時間!HDレコーダーはセットしたので、寝てもいいのだが…

トホホ…観てしまった…只今朝6時…おめでとう!バルセロナ!

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2006年5月17日 (水)

メッセージ×仕組み

深夜2時半帰宅。

うーむ…。「メッセージ×仕組み」だな。今日の宝島社の新聞広告を見て、その意を強くしたのだが…しかし、どっちの開発にも、時間がかかる…うーむ…でも…どうやら…「メッセージ×仕組み」だな…つづく。

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2006年5月16日 (火)

『団塊は、資源です。』

本日、「朝日新聞」を読んでいたら『団塊は、資源です。』という、30段の広告に出会った。どこが広告主なのかもわからぬまま、ボディコピーを読み始めた。「団塊は熱…団塊は波…(中略)団塊はエネルギー しぶといしぶといエネルギー きっと団塊は死ぬまで退場しない あとの人びとは半ばあきれながらも楽しそうに 彼らの背を追いかけていく」この広告に出会った多くの団塊の世代の人々は、少なからず勇気づけられたことだろう。そして、僕のように「彼らの背を追いかけて」きた人びとも、「会社」という舞台からは退場する彼らに対して、優しい気持ちになれた。久しぶりに、いい新聞広告だと思った。少なくとも僕は、グッときた。新聞広告のクリエイティブは、最近いわゆる「チラシ化」して、情報だけを詰め込んだモノが多い。もはや新聞広告は、アメリカの新聞みたいに雑多な情報だけを、詰込むだけ詰め込んだ媒体になってしまうのか、と思っていたので、この30段の広告は新鮮だった。救いだった。いや、新聞だけじゃなく、すべての媒体のクリエイティブが、「チラシ化」してないか?最近、ほんとに「気持ちが動く」広告が少なすぎる…と思っていたら、30段のはじっこに「宝島社」のロゴを見つけた。そうかぁ、宝島だったのね。前田と石井原の仕事かな?またやってくれたなぁ、あとで電話してみよう。

ps.電話してみました。やはり、前田と石井原でした。すごい反響だったそうです。僕だけじゃなく、いろいろな人から電話があったそうです。

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2006年4月20日 (木)

面白い広告ある?

さっき帰宅。3時半。オフライン編集。

会社の若手と、「最近面白いCMある?」みたいな話をよくする。若手は「うーん…」みたいな感じで、「面白い広告」を、なかなか挙げられない。僕が若い頃、というか、ついこないだまでは「面白い広告」が確実に存在してた、ような気がする。かなり頻繁に「あんな広告作りてーな」とか、「誰が作っているのだ?」みたいな気持ちになったものだ。しかし、今はあまりない。というか、ほとんどない。業界誌で「話題作」として、取り上げられている広告だって、「すげぇ!」みたいなのは無くって、「ああ、これね」程度。前から、ヤバイヤバイとは思っていたが、かなりヤバくないすか、この状態?自分は、海外クリエイティブ信者ではないが、じゃあ海外にはあるのか?というと、確かに海外には(ある!)気がする。バイラルで「コレ面白いよ」と送られてくる海外のCM動画は、かなり面白いものだらけだ。今度、海外で仕事している連中に、そこいらへんのことをじっくり聞こうとは思うが、根本的に、広告クリエイティブに対する考え方が、日本と全く異なっているのではないか?と感じている。で、その考え方の違い、というのは本来、「メディア環境が大きく変化した」ことによって現れたのは、ほぼ間違いなくって、日本より海外のほうが、ちょっとばかし早めにその変化を体験してことで生じた差なのではないか。Webという新しいメディア?インフラ?が登場してきたことで始まった、「メディアとの接触態度の変化」が、そこら辺に大きく作用しているのだろうなぁ、と問題点の提示だけしときながら、眠くなったので、続きはまた今度。

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2006年3月26日 (日)

近ごろの企画会議

只今、深夜2時。調子上げてきたアーセナルの試合観るか、それとも寝るか。

今日も企画打ち合わせで、会社へ行った。会議室には、クリエイティブとプロダクションのスタッフの他、マーケティング系、プロモーション系、WEB系、それに営業スタッフなど総勢14,5数名が集まっていた。僕はこの「大勢でやる打ち合わせ」が、大好きである。いや正確に言えば、こういった大勢の打ち合わせでアイディアを出していくことに、僕たちは「もっともっと慣れていくべきだ」と思っている。今までは、あまりに多くの人間が参加していると、「個人の当事者意識が薄れ、会議のポイントも散漫になり、効率を落とす」と言う理由から、各セクションの担当者と営業が個別にミーティングを持つケースが多かった。スキルの高い営業がいれば、個別のミーティングでも、それほど大きな問題が発生しないが、そうでない場合、各セクションでのレベル差や意識のズレが生まれ、プレゼン前日のランスルーの席や、最悪の場合、プレゼンの現場で「全然違う…」みたいなことも、たびたびあった。いままでのプレゼンは、全部のセクションから総花的な提案が入っていれば、怒られはしなかったが、今は違う。「広告が効かなくなってきた」と言われる時代に、それぞれのセクションからの提案が、相乗効果の高い連動的な提案になっていないと、競合だったら間違いなく(負け)だし、指定のプレだったら、これも間違いなくやり直しである。ホリスティックマーケティング、メディアニュートラル、クロスメディア、タッチポイントプラニング、ライブマーケティング、インテグレーテッドマーケティング…名前は数々あるけれど、「やるべきこと」というか、「求められていること」は一つなんだから。今でこそ、コアアイディアを決めて、それをそれぞれのセクションで展開させたり、深めたりすることにすこしづつ慣れてきているが、いまだに「自分が真ん中でやりますっ!!」などと、変に気張っている営業や、多くのスタッフとの打ち合わせを嫌うクリエイティブスタッフなどが、多く存在していることも事実。(もちろん、まだ経験の浅いスタッフなどは、大きな会議に出ると混乱しがちなので、ある年次までは、それぞれの担当業務に専念させるほうがよい)。部署の違う、考えも違うスタッフが集まって、より高度な提案ができるように、お互いのアイディアをぶつけ合いながら切磋琢磨することに、もっともっと慣れていこうよ。

あ、金曜日、営業の後輩から「広告深夜族ってブログ書いてますよね」と言われた。なんで分かったんだろう?不思議だ。

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2006年1月16日 (月)

日曜日も深夜帰宅

日曜日、午前2時帰宅。正確には月曜午前2時。

日曜というのに、午後から仕事に出かけた。会社で、企画打ち合わせの後、目黒のスタジオで編集→MA。最近は、一日で編集→MAという仕事が増えた。まぁ、スタジオに行く回数が、一回ですむわけだから、そっちのほうが楽!というのもあるが、編集は編集でじっくりやって、MAはMAでじっくりやって、MAの最期にクライアントを呼び、OKだったらみんなで打ち上げをする。「おつかれ!→一杯いきますか!」という、昔のながれのほうがよかったなぁ。何だかあわただしく仕上げが終わってしまい、考え直すゆとりもない感じ。クライアントも、編集→MAの流れを知ってしまったものだから、一気にやっちゃいましょう!ってノリなんだよね。時間をかけたから、必ずしもいいものがあがるってわけじゃないけど、いいテンポで仕事するって、大事かもなぁ。今度から、そうしようっと。

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2006年1月11日 (水)

これからの広告クリエイターとは

午前3時00分帰宅。

会社の部下と「これからの広告クリエイターは、どうあるべきか?」という話題になった。部下は、「これからも広告クリエイターは、コピーライター、CMプランナー、ADなど、その道のプロとして、それぞれの一流を目指すべきだ」と主張した。確かにそれはそのとおりなのだが、広告業界の大きな変化の中で、クリエイターの成長過程に関しては、見直さなければならないポイントがいくつかある、と思う。広告業界のほとんどの会社は、制作部門に配属されれば、コピーライター、CMプランナー、ADなどの肩書きを持つ。だから、名刺的にはそのどれかになるのだが、昨今のメディアの変化や、広告が置かれている状況を考えると、それぞれの職種の一流になることに、僕はそれほど大きな意味を感じない。職種として成功するよりも、むしろ職種を超えて、担当するブランドや企業が成功するための、大きなアイディアやシナリオを考えられる人になることが、大切だと思う。コピーライター、CMプランナー、ADなどは、旧来のメディアが4つに区分されていた当時の、メディア対応的な職制のあり方であり、昨今のメディアニュートラルにクリエイティブを考える時代には、そぐわないのではないかと思う。むしろ、ブランドや企業が置かれている市場環境、ターゲットのインサイトをプロとして把握できる能力と、その状況に対して、クリエイティブによる的確なソリューションを生み出せる能力。あらゆるメディアの特性を知り尽くした上で、効果的に使いこなしていける能力などが、これからのクリエーターには強く求められるような気がするのですが。

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