スペインサッカーといっても、僕がその道に詳しいわけではなく、先日ロケ先で体験したお話しを少し。
実は先々週、スペインのマヨルカ島という場所で撮影をしていました。すごく天気がよくて、撮影は順調に終わり、予備日が一日あったので、昨年まで大久保嘉人選手が在籍していたマヨルカの練習を見学に行きました。
練習を見学している人は数えるほどだったのですが、その中にひとり、日本人のカメラマンがいたのです。僕は当然、日本から来た取材の人だろうと思い、挨拶をしてお話を聞くと、その人はマヨルカの新聞社の契約カメラマンだ、と言うのです。
前はバルセロナでカメラマンをしていたが、大久保選手がマヨルカに来たので、自分も一緒にこの島に来たら、思いのほか気候が良くて、そのまま居ついてしまった、と。マヨルカというチームは弱小で、今年も大きな補強はなくて、残留が最大の目標であること。昨年、一瞬UEFAカップ圏内に入った時は、島全体が盛り上がったこと。大久保選手が帰国したあとは、日本人の取材は全くなくなったことなど、いろいろな話をしてくれました。
マヨルカの練習は、2時間ほどであっけなく終わり、選手がクラブハウスに引き上げていくと同時に、そのカメラマンもスクーターに乗って帰って行きました。好きなサッカーを追いかけて、こんなスペインのはずれまで来て、それはそれで素晴らしくハッピーなことだし、こういった自由な生き方をしている人に出会うと、うらやましく感じてしまう今日この頃。
『サッカー世界基準100』杉山茂樹著 実業の日本社
昨年のドイツワールドカップ前に、日本と世界のサッカー事情や意識が、どのぐらいかけ離れていて、ガチンコのワールドカップでは、日本がいかに苦戦するかを予測した本。結果は、まんま予想通りに終わったことは、みなさんご存知のとおり。ジーコ後の、オシム監督の起用まで予測しているあたり、一年のほとんどを海外で取材している杉山氏からは、逆に日本のサッカーが見えるのでしょう。
『闘う都市』杉山茂樹著 文芸春秋社
98年のフランスワールドカップが終わり、中田ヒデがイタリアに渡ったあたりから、2~3シーズンのヨーロッパサッカーについて書かれている本。僕が初めて見たワールドカップがフランス(しかも、世界的な消化試合の日本対ジャマイカ戦!!でも、その試合を見て、永遠のサッカーファンになった!)、このへんの出来事は、印象深い。「ナンバー」誌に掲載されてたルポ集。まだ、ヨーロッパのサッカーというものが、ちゃんと理解されていなくて、こういった本を読んで、「世界のサッカーは、すごいことになっているなぁ」と感じた。今回、数年ぶりに再読。
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