コラム・つぶやき

2008年6月30日 (月)

赤坂

会社が赤坂に移転して2ヶ月半。田町暮らし10年の僕らには、赤坂という街が楽しくてしょうがない。会社を一歩出れば、夜のネオンに囲まれている環境。夜の通用口から出ると、すぐ左側に素敵なカフェがあって、外人さんがたくさんいて、お酒を飲んでいる。その中に混じって、会社の同僚たちも何人か飲んでいて、誰彼なく「もう帰るの?一緒に飲もうよ」って声がかかり、その輪が大きくなっていく。赤坂の有名な居酒屋さんに行けば、うちの社員で一杯になっていて、「おーっ、お疲れーっ」って感じで盛り上がったり。小さな路地でお店探索していると、やっぱりお店探ししている社員と出会ったり…そう、今会社では、もともと赤坂にあった会社(TBSとか、東北新社とか)の、お昼ゴハンマップが出回っています

仕事のスタイルも、少しづつ変わっていくでしょう。広告会社といえば、夜遅くまで仕事するのが当たり前のようになっていましたが、これからは早めに終わらせて、みんなで遊びに行く、なんてことになるでしょうね。制作でも、夜の打ち合わせを入れない、なんてチームが出てきていますしね。

何か考え事をしたい、アイディアをひねり出したいって時も、ふっと、赤坂の街に出て行けば良い。街にとけ込んで、時代の空気みたいなものを吸いながら発想することが、プラスにならないわけがありません

今はまだ、赤坂という繁華街で浮き足立っている状態なのだけれど、もう少したつと、赤坂という場所にうちの会社がすこしづつなじみ始めることでしょう。そしてそのうち逆に、うちの会社や社員が、赤坂という場所になんらか影響を及ぼし始め、本当の意味で融合が始まる。そうなったとき初めて赤坂に、新しい街の空気や、もっと言えば新しい文化みたいなものが、生まれてくるのかもしれません

最近泣きごとが続いたので、本日は、ちょっと明るい未来を書いてみました

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2008年6月26日 (木)

泣き言、つづく

ようやく、仕事がひとつ完了いたしました。パチパチパチ!スタッフみんなで飲みに行こう!は叶わずに、明朝七時半の新幹線で出張です(涙)うぅぅぅ…起きられるかな?(泣き事③)

うちのチームを去った人を送り、新しく来た人たちを迎える、いわゆる「歓送迎会」を開いていない。どんなに忙しくたって、「歓送迎会」はやらないといかん。人間としていかん、と思う。(泣き事④)。近いうちに、やる(決①)。

近頃ちょっと、思うこと。自分のためだけに仕事している人は、根本的に人を感動させられないのでは、と思う。

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2008年6月22日 (日)

痛恨!カンヌ広告祭に行けず(泣き言)

久々の更新です(ちょっと泣き言入り)(笑)。

ずいぶんと「広告深夜族」を更新できずにおりました。ここんところ2ヶ月近く、毎週末が仕事でつぶれたのが直接的な原因ですね。でも、まったく時間がなかったわけではないんです。書こうと思ったら書けた。ブログって、更新し続けるリズムみたいなものがあって、そのリズムが一度崩れると、なかなか元にもどらない。いわゆるペースが崩れちゃった状態ですね。この2ヶ月間、無茶苦茶忙しかったのだけど、その分面白い仕事も多かったし、本は割りと読んでいたし、赤坂への引越しやら、新しいお店にもちょっと行き、ユーロ2008も開催していたし、「広告深夜族」的ネタは溜まっているのだけれど、立ち直りのきっかけをつかめず、今日に至っている、という感じです(笑)。

それではちょっと、つらつら泣き言など、書いてみますね。

本来であれば今頃、カンヌの浜辺でワイン片手に、世界の美女たちと広告談義をしているはずだったんですぅ…先週の火曜日からカンヌ広告祭に行く予定でしたが、いろいろあって断念いたしました(泣①)。僕は2年に1回、カンヌ広告祭に参加しようと決めていて、実際の仕事を離れて、1週間世界の広告のシャワーを浴びる、みたいなことはいいな、と思っていたわけです。一緒に仕事したことのある、世界の広告クリエイターたちと、夜を徹して広告の話をする、ってのも楽しみにしておりました。

2年に一回というのは、いわゆるサッカーイヤーです。おととしのドイツワールドカップ、今年のユーロ2008など、まぁ、実際の試合は観られなくとも、夜8時ぐらいから始まる試合を、現地の人たちと一緒にテレビ観戦する…地続きで本場のサッカーを体感できるのは、とても楽しいわけです。今回のユーロもたいそう面白い試合が目白押しなのですが、忙しくって予選の1試合をテレビ観戦したのみ(泣②)。ほとんど観れていません。今晩も準々決勝、激強オランダ対ヒディングロシアという因縁めいた試合の予感…なのですが、明日も仕事なので、午前3時半の試合は観れないなぁ。

泣き言、つづく。

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2008年4月 7日 (月)

「アートフェア東京2008」     「UBSアートコレクション」

「アートフェア東京2008」東京国際フォーラム(4月4日~6日)

うちの会社の部下に、こんなような活動をしている人間がいて、いわゆる「現代アート」に強いのでありますが、その彼から、最近出たブルータスの「すいすい理解る現代アート」という特集号がすごく売れた、という話を聞いた。今、「現代アート」はけっこう盛り上がっているから、「少しは知っとかなくちゃ」というミーハー連中に、「すいすい理解る」というキャッチフレーズが効いたようですよ、と彼。実は僕もこのブルータスを買っていて(笑)、買ったことをなかなか切り出せませんでした。世の中には、わからないんだけど、わからなくていいや、と思えることがいくつかあって、「現代アート」はその筆頭ではないか、と僕は思っていました(他には、ワインの銘柄などかな)。でも、今日東京国際フォーラムで開かれた「アートフェア2008」に行って、まずはその盛況ぶりに驚いたんですが、それよりなにより驚いたのは、「現代アート」を観に来る女の子は皆カワイイ!!というコト(笑)。しかも、「美大系不思議ちゃん美人」だけじゃなく、一般的にカワイイ子が多かった!これはくる!っていうか、「現代アート」素晴らしい!万歳!

話はちょっと横道にそれましたが、昔は会社の先輩から、「広告とアートは違う」ということを盛んに言われました。戦略があって、その戦略がカタチになったものが広告で、アーティストの魂のほとばしりがアート、という区分だったと思います。でも今では、広告こそ「人のココロを動かす」ことが大命題になっているし、アートも充分に戦略的で商業的であるし、まぁ、そこいら辺の区分けみたいなものは、全くと言っていいほど無くなっちゃってますね。逆に言うと、僕らのような広告の連中と、アーティストとのコラボレーションも、これまで以上に簡単にできるわけで、つまりは、上手に仕事をつくる、プロデュースするってことが大事になってきますね。もちろんそういったことは、アートに関してだけじゃなくって、映画や音楽や芸能界などにも精通した「目利き=プロデューサー」が必要って話ですね。

「UBSアートコレクション」六本木ヒルズ森美術館(2月2日~4月6日)

1000点を超えるUBSのコレクションの中から、今回は約140点を選んで展示。1950年代以降の有名な現代アートのコレクションです。UBSってのは、もともとはスイスの銀行が合併してできた会社で、M&Aを繰り返しているうちに、今のような巨大な投資金融会社になったということです。その際、企業の買収などによって手に入ったアート作品が、このコレクションのベースになっているといいます。最近ではUBSのアジア展開に沿って、中国や日本のアーティストの作品も集めているようで、今回も、宮本隆司、杉本博司、アラーキー、畠山直哉、陳界仁、ツアオフェイなどの作品が展示されていました。

企業が「現代アート」を集める(投資目的だけじゃなく)、というだけでもカッコいいなぁって感じなのですが、展示を見終わった後に、ルービックキューブをくれたりするんですね(さすがに個数は限定だったけれど、黒と赤だけのロゴつきの)。「あ、気が利いてる」って感じ。僕が投資会社にお世話になることは、この先きっとないだろうけれど、この現代アートの体験(有料1500円)とルービックキューブをもらったことで、UBSという会社が確実に好きになりましたね。

そして、最近買った↓アートブームな本たち。ミーハー(笑)。

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2008年3月31日 (月)

お花見散歩

先週末、今週末と、阿佐ヶ谷周辺をあちこち散歩しました。

先週土曜日は、阿佐ヶ谷を出て善福寺川緑地から大宮八幡、永福町方面へ。先週日曜日は、荻窪から西荻窪を経由して北へ向かい、善福寺公園、井草八幡宮へ。

今週土曜日は、阿佐ヶ谷から南へ向かい、浜田山、高井戸を経由して神田川を西へ上り、井の頭公園へ。そして今日は一路東へ。中野通りから哲学堂を経由、妙法寺川沿いを、中井、東中野方面へと。

何でこんな歩いてるかと言うと、桜の咲く場所へ向かって、散歩をしているんですね。どんだけ桜が好きなんだ、と(笑)。

先週末、今週末と結構天気がよくって(今日の夕方から降ってきたけれど)、絶好のお花見散歩日和でしたね。距離にしてどのぐらい歩いただろう?毎日3~4時間は歩いていたかなぁ。昨晩は、寝てる最中に「こむら返り」したぐらいです(笑)。最近我が家では、僕の肥満が解決すべき重大な問題になっていて、強制的に歩かされた側面もあります(苦笑)。

途中歩いていると、パッと沈丁花の香りに包まれることがあります。結構香りが強いから、わぁいい香りって単純に思う。でも沈丁花って、どこに咲いているのかわからないことが多いんです。香りのわりに、花は地味だったり、背も高くないし。白くて小さなかたまりが、ぽわんぽわんと咲いている。

桜はどこもキレイでした。でも一番は、善福寺川沿いの桜かなぁ。川に覆いかぶさるような形で、枝ぶりのいい木が重なっている。川から住宅までの間が、緑地(公園)になっているので、景観も素晴らしい。井の頭公園の桜の木も素敵だけど、お花見客が多すぎて、ちょっと花を観るというより、お客を観るような感じになってしまう。井の頭公園は、週末より平日のほうがいいですね。

今日の雨で花は散り始めるでしょうが、来週前半までは持ちそうですね。来週は、都心部の夜桜見物にでも行こうかな。

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2008年3月21日 (金)

雨の赤坂、乃木坂、六本木

相当どーでもいい話。

昨日、赤坂である仕事の編集、MA作業がありました。深夜1時半ごろ、作業のほうはひと段落したので、僕はひとり帰ろうとスタジオを後にしました。外は雨。せっかく最近暖かくなってきていたのに…と思いつつ、赤坂小学校付近でタクシーを拾おうとしたところ、路上に多くの人々。みんなタクシー待ちなんです。そういえば、明日はお休みだし。うーん、みんな赤坂方面から、歩いてきている。赤坂じゃ拾えないんだな、じゃぁ乃木坂方面へと歩み始めたのが、運の尽き。みんな同じような考えで、乃木坂方面へゾロゾロ歩いている。コレじゃ捕まえられないな。でもさすがにもう、時計は2時をまわっているし、少しは来るだろうタクシー、と思いながらずっと歩いたものの、タクシーは全く来ない。こんな丑三つ時に青山墓地へ突入するのも怖いな、と思い、六本木方面へ向かったところ、コレがまた判断ミスで、2時半の六本木はすんごいことになっている。昼かよ、と思うぐらいの人出なんです。酔った若者で溢れかえってる。「景気いいのかなぁ」なんて、おじさんはバブルの頃を思い出しましたよ。タクシーが来る気配はゼロ。雨で寒いし、これはどこかのお店に入るしかないなと思い、おいしい日本酒でも飲めるとこがいいな、なんて深夜2時半に所望したことが間違いでした。そんな店が開いてるわけがない。またもや数十分徘徊を続け、3時ぐらいに1軒の焼き鳥屋さんに入った。店は小ぎれいで、焼き鳥もうまかったのだけれど(高かったです)、他のお客さんがヤバかった。僕の左隣りにはキャバクラを引けたおねー様らしき二人連れ。この二人が吸うタバコの煙がすごいんだな。二人とも、チェーンスモーカーなんですね。言おうかなって思ったけれど、まぁ飲み屋でタバコ吸うのは自由だし、まぁ静かに本を読んでおりました。そしたら、右隣りが広告業界らしき二人連れ。盗み聞いたわけじゃないけれど、なんだか自分とも関係ありそうな話をしてる。なんだかなぁ、とお店を一刻も早く出たかったのだけれど、タクシーはまだきっとつかまらないだろうし。4時ぐらいまではここに居ようと決めて、もう一杯お酒を頼んだところ、ガラガラっと扉が開いて、なんだか見たことのある人が入ってきた。しかも女性連れで。うわぁって思って、下向いていたから、僕のことは気づかなかったみたい。でもあれですね。六本木の深夜3時は、いまだにキャバクラおねー様と業界人なんですね。4時に店を出て、ようやくタクシー拾って我が家に帰ったのが、5時近かったです。話のオチ、ですか?ないです。

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2008年1月23日 (水)

ほのぼのと、年賀状などを整理して

先週末、今年もらった年賀状の整理をしました。会社に届いた分と自宅分を一緒にして、住所が変わったものがあれば、住所録を訂正して。僕はそんなにまめなほうじゃないけれど、毎年、年の瀬になると、今年もらった年賀状はどこいった?とか騒ぎになるので、暇なときにやっておこうかな、と。

ここ数年、変形の年賀状が目に付きましたが、今年はそんなに多くなかったような気がします。変形の年賀状にも、みんな飽きちゃったですかね。保存のこと考えると、定型のほうが整理しやすいけれど、中にはビックリするような面白い変形モノもあって(変形モノを出すのは、デザイナーが多いかな)、それはそれで楽しいです。

昨年末、日本郵政が「年賀状は、贈り物だと思う」というキャンペーンをやっていました。年賀状を「送る」ということは、その人の気持ちを「贈る」ということ。PCメールでの味気ないコミュニケーションが主流の時代に、年賀はがきに「手書きの一言や、簡単なイラストを加えて贈る」ことで、自分の気持ちを伝え、相手の気持ちを少し動かす。年賀状が持っている、小さいけれど、人間味のある、あったかい価値を再発見してほしい、というキャンペーン。CMを見ていて、僕は素直に「いいなぁ」と思いました。

年賀状を書く場合、住所はパソコンとプリンターにお任せだし、賀状のデザインも今は印刷が普通でしょう。つまり直筆は、「手書きの一言」だけなんです。そしていつも僕は、この「手書きの一言」を書くのに、結構苦労します。1年に1回、年賀状でしかやり取りのない人には、「ごぶさたしています」なんて、当たり障りのないこと書いたりしてね。いつも会っている人には、その一言がパッと浮かぶケースと、(素敵な一言を書こうと頑張りすぎて)、なかなか思い浮かばないケースと、両方ありますね。

うちの会社の先輩に、年賀状に書くこの「一言」が、とても上手な人がいます。毎年毎年、その人の「一言」は、僕をうれしい気持ちにさせてくれる。割とストレートな、僕に対する「期待の言葉」を書いてくれる。それは、とてもとても短い言葉。

と、ここまで書いて、ふと思ったこと。短い一言だからって、パッと浮かんだ言葉を書いているだろうと思っていたけれど、もしかしたら、その一言に結構時間をかけて考えているのかもしれない、と。

「贈り物」であるということは、それをあげる相手を、どれだけ喜ばせるか、ということ。それにかける時間や手間を惜しまず、自分ができるだけのことをする。その、相手を喜ばせようとする努力が、人の気持ちを動かす。年賀状に書く一言も、単純作業的に次から次へと書き続けるだけじゃ、なかなか人のココロを動かさないかもな、と。来年の年賀状は、もう少し時間をかけて書いてみようかなと、そんなことを考えました。

話はちょっと変わるけれど、昨年、後輩の結婚式に出た時のこと。僕は時間がなくて、コンビニでご祝儀袋を買った。そしたら、一緒に結婚式に出た会社の同僚二人が、わざわざ、ご祝儀袋を、銀座まで買いに行ってたんですね。それはそれは、とても素敵なご祝儀袋。

「贈り物」をあげる、ということ。

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2008年1月13日 (日)

新しいスケジュール帳を買いました

新しいスケジュール帳を買いました。

それは、「moleskine」という手帳。昔フランスで作られていた、ゴッホやヘミングウェイも使っていたという噂のある伝説の手帳です。黒と赤があって、ゴムがついているあれです。これがすごく使いづらいんです(笑)。まず、カレンダーに日本の国民の休日が書かれていないので、自分で書き込むしかない。しかも月や曜日が英語表記なんで、慣れていない僕はMarchが何月で、Thursdayが何曜日なのかを考えてから書き込むから、時間がかかるんですね。しかも1日1ページなので、週間の出来事を見通せない。来週の金曜日のスケジュールを教えてください、なんて言われると、えーっと、Frydayはね…なんて、すごーく時間がかかるんです。じゃあ、なんで使ってんの?

今までの僕が使っていた小さなスケジュール帳「能率手帳」は、1ページが1週間。これからの時間と過ぎた時間が、1週間単位で見渡せる。物事ってだいたい1週間単位で、大体の進行を把握しますよね。僕らの仕事で言うと、1週間後のプレゼンは無理だけど、3週間あればまぁなんとか、なんてね。学校の時間割だって1週間単位だし、僕らは1週間という時間単位に慣れている分、何をするにもきっと効率がいいのでしょう。

効率だけを考えたら、すごくよくできたこの1ページ1週間の手帳を、僕は20年も使っていたから、ある意味僕の人生そのものも、1週間単位で出来上がっている。1年約50数週が僕の1年だったんですね。今まで使ってきた20数冊の能率手帳を見返してみると、そこに書き込まれているのは、たくさんの打ち合わせとプレゼン、何日にこんな撮影があったとか…何がいつ、どこであったか、なんてことは書き込まれているんです。

でも、そこで何が起きて、僕が何を感じ、何を考えたか、は書かれていない。

1ページ1週間のスケジュール帳にも、右側のページにブランクのスペースがあるんですが、小さいスペースなので、簡単なメモ程度しか書き込めない。いや、人によっては、小さな文字で、出来事を書き込んでいる場合もあるかもね、っていうか、何もここで「能率手帳」を責めているんじゃないんです(笑)。1ページ1週間の「能率手帳」も、目的によっては、最高に使いやすいようにできているんです。だって、20年も使ってきたんですよ。

僕の考え方が変わっただけなんです。(記憶する)(書き留める)という機能を、手帳に持たせようと考えるようになったということなんです。日記のような機能、といってもいいかもしれない。スケジュールを管理するだけなら、これ以上ない「能率手帳」ではなく、「moleskine」を選んだのは、「その時そこであったこと」を書き残そうということなんです。まだ、やり始めてそんなにたってないので、いつまで続くかはわかりませんけどね。

もともとは、記憶力が低下したことが気になっている、ということがきっかけでした(笑)。でも、ずっと使ってきたスケジュール帳を新しくするみたいなことで、物事の見方が変わったりするって、ちょっといいですね。

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2008年1月 5日 (土)

個人的「居酒屋ブーム」

昨日届いた年賀状で、会社の後輩のカンノ君から情報をもらった。

「阿佐ヶ谷の居酒屋『可わら』が、いいらしいですよ。」

カンノ君は会社では後輩だが、居酒屋好きとしては先輩である。こないだ、京都でおこなわれた結婚式に一緒に行った時、東京の居酒屋についていろいろ教わったのだけれど、彼が言うには、「中央線、特に阿佐ヶ谷には、いい居酒屋がたくさんありますよ」とのこと。

中野、高円寺、阿佐ヶ谷…この3駅には、古くからの居酒屋の名店が多いらしいのだ。(昔、会社の先輩から、阿佐ヶ谷にはクリエイティブの連中が集まる、日本酒のうまい居酒屋がある、と聞いたことがある。その当時会社は、東京駅にあったわけで、何故阿佐ヶ谷まで行って飲んだのか?そのお店はすでに閉店しているようだが)

そこで僕はこの正月、中央線沿線の居酒屋さんの情報を集めてみた。(お正月風邪をひいて、ほとんど外出できなかったので)ネット上には、居酒屋ブームだったこともあるが、居酒屋さんの情報が溢れている(特にこれ、ブログ「居酒屋礼賛」(地区別インデックス)はスゴいですね。どんだけ行ってるの?!)それと、普段から買ってるグルメ本などの情報を加味し、発表しますっ。

「阿佐ヶ谷の、ちょっと行きたくなる居酒屋!あの店、この店」(阿佐ヶ谷に住んで11年。ココロ揺さぶるお店が、こんなにもあったとは!)(未)は行ったことのないお店。

●「川名」…「ヨジカワ」(居酒屋ファンが、開店時間の午後4時に川名に集うこと)という言葉があるぐらい、超有名な典型的居酒屋。安い、うまい、おやじ。

●「善知鳥」…(ウトウと読みます)ここも有名店。日本酒の燗の入れ方がおしゃれ。ストイックすぎてちょっと、という人もいる。店内がすごく静からしい。Danchu常連。(未)

●「鳥久」…ここも超有名。かなり普通な焼き鳥なんだけれど、軽快に鳥を焼くおやじさんが素敵。注文をよく間違わないなぁ、と驚愕。ここも、開店するとすぐ満席。

●「なかよし」…ここも有名。青梅街道沿い、博多の鉄なべ餃子のお店といえば、知ってますよね。

●「与っ太」…日本酒の数がすごいらしい。店の前を何度も通っていたが、ネーミング的にどうなの?と個人的には感じていた。(未)

●「もと木」…いろいろな雑誌で、取材されています。(「もっくんの店」という噂があったが、真偽はわかりません)。(未)

●「バードランド」…銀座に行った「バードランド」の後に、「今井屋」が入ったがダメで、またお弟子さん(?)が「バードランド」を開いたら、流行っている。「今井屋」的には悔しいだろうなぁ。

●「米久」…おでんやさん。薄味で、タネがでかくて、うまいらしい。(未)

●「のっぺ」…実力の台湾料理居酒屋。間口が狭すぎてコワい。なので11年間、戸を開けたことがなかった。最近は、勇気を持ってのぞくが、いつも「終わりましたぁ~」と言われる。意外と早く閉める。(未)

●「銀ちゃん」…典型的居酒屋。お刺身うまい。ご近所さんばっかりで、ほっこりしたお店。

●「可わら」…カンノ君推薦。知る人ぞ知る居酒屋の名店らしい。タイ料理の名店「ピッキーヌ」のご近所。もはや、看板すら出ていないって、どんだけの店なんだ!一見さんで入れるのかな?(未)

●「じげもん」…日本酒が純米中心に揃っていて、趣味があう感じがする。料理もおいしい。もの静かなお酒に詳しいマスターと、とっても気さくなフロアの人。いい店。

僕は、『東京カレンダー』や『東京情緒食堂』などをまめに買って、最新の東京レストラン事情を知ることで、悦に入っていたタイプだった。評論家の意見にしたがって行ってみて、「あの本に書いてあるように、うまいな」と思う。自分がうまいかどうかよりも、「本に載っていたあの料理を食べていることで満足する」みたいな。つまり、「情報を食っていた」わけだ。

でもね、最近思うんですよ。ああいうグルメ本に出ている都心店は、高い家賃と権利金払って、しかも多額の改築費用を出してやっている。それに比べ、地元で昔からやっているお店は、土地も店も自分んちの場合が多いから、食材に当てられる原価が違う。おいしいものを食べようとすれば、地元が一番なんだよね(ウケ売りだけど)。

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2008年1月 4日 (金)

「ブログを書く」ということ

11月の頭から、ブログをお休みしていた。長期出張へ行っていたわけでもなく、病気で休んでいたわけでもなく、死ぬほど忙しかったわけでもなく、まぁ要するに、ただ怠けていただけなんですね(笑)。

っていうか、ブログ書くのもちょっと飽きたなぁ、止めちゃおうかなぁ、という気持ちも正直あった。今日こんなことがあった、こんなことを感じた、こんなもの食った…なんて書いて何になる?意味ないよーなんて、気持ちがささくれ立って(?)いたこともありました。僕のブログのような書き方だと(雑感長文系?)、内容はともかく、書くのにけっこう時間がかかったりするんですね。だいたい1つの記事に約1時間。そんなに更新するほうじゃないから、1週間に2~3時間。ブログを書いてる時間があるんなら、もっと他に時間の使い道があるんじゃないかって、そう考えたりもした。

でもね、2ヶ月休んで改めて思ったのは、ブログを書くってやっぱりいいかも~ってこと。

人間って、いろいろと忘れちゃう生き物なんですね。今日起きたこと、読んだ本のこと、ちょびっと感動したこと、ふと浮かんだことetc…悲しいかな、そういったことの大部分は忘れてしまう。もちろん、深く感動して、一生忘れられないこともあるだろうけれど、そんなことはそれほど多くないんだな。

この2ヶ月間、結構な数の本を読んだんですね。でもね、そのほとんどを覚えていない。読んだときは、結構感銘を受けていたのに、ですよ。記憶力が減退したから、とも言えるけど、きっとそれだけじゃない。人間の脳の情報処理能力には限界があって、活字情報って、他にも新聞やらネットやら、本以外の情報も莫大に大きい。だから本から得られる活字情報は、相当印象的じゃないと、なかなか記憶されないんだと思う。

ところが、読んだ本の感想をブログに書くことで、その本の記憶が鮮明になる。もちろん自分のブログを後で読み返すこともあるので、さらに記憶は強固になる。

でももっといいのは、本の感想を頭の中で整理する、もっと言うと、ブログを書こうとすることで、頭の中で意見形成ができる、という部分だと思うんですよ。作者はこう言っているけれど、僕はこう思うなぁ~とかね。

でもね、もっともっといいのは、本を読むことも含め、どんな体験でも、誰かに話したり、書いて伝えることで、その体験のポイントや本質がギューっと整理される、ってことだと思うんですね。よくあるじゃないですか。居酒屋かなんかで、友達にわーわー話しているうちに、話のポイントが整理されて、あ、そういうことってアリだな!って逆に気づくみたいなこと。ブログを書く効果って、人に伝えようとすることで気づきが起きる、ということだと思います。人に見せないことが前提の日記とは、そこが違うのかも。

もちろん他にも、ブログのネットワークで、自分の体験が誰かにシェアされたり、思いもかけない情報が入ってきたり、たくさんの人たちが集まって世の中化していったり、ブログの楽しいところはいろいろある。でも僕の体験が、僕の記憶に強く残っていくことが、とりあえず今の僕にとっては、とても嬉しいことかもしれない。

先日のエントリー「新しいスケジュール帳」で書いたこととも関係してくるんですが、ただたくさんのことを、ダラダラと体験することとは違う、「濃い体験」「濃い記憶」づくりには、その体験を自分の中でちゃんと捉えなおすみたいなことが大切だな~と、2008年の年頭に思ったわけです。結論…つまりは、今年はブログをもうちょっとちゃんと書こう…とか言って、また怠けていたらごめんなさい。

余談ですが、ブログを書いている人と書いていない人、話しているとなーんとなくわかるんです。もちろん、100発100中じゃないですよ。なーんとなく。でもこの感じ、ブログを書いている人はわかりますよね。

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